Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

年末のご挨拶

2014-12-31 18:39:00 | おしらせ
2014年が暮れようとしています。
個人的には非常に忙しいというか慌しい年でした。これを書き込んでいる時点でまだ帰省のはしごの移動中ですし。

来たる2015年は何とか事態を立て直して正常運転にしたいですが、まだまだ先が見えない状況が続きます。東奔西走どころでない状態も当分続きそうで、身体が悲鳴をあげています。
唯一の救いは景気が持ちこたえていることでしょうか。そこが不安定だと最悪ですから。

2015年は北陸新幹線の金沢開業とそれに伴う改正を軸に、航空や道路もそれなりに動きが見込まれるなど、交通の世界も動きが絶えない1年になりそうです。
新しい話題をお届けしたいのですが、サイトのメンテもままならない状況とあって非常に恐縮ではありますが、今後も皆様のご指導ご鞭撻のもと、よりよりサイトや掲示板等の運営に務めていきたいと思います。

では皆様、良いお年を。

2014年12月31日
Straphangers' Eye 管理人
エル・アルコン拝 


大納会の報じ方

2014-12-30 23:52:00 | ノンジャンル
これほど「ひどい」ニュースはそうそうないでしょう。
今日の19時のNHKニュース、いわばNHKニュースの中でも旗艦とも言える番組ですが、大納会を伝えるニュースで、年末終値としては15年ぶりの高値引け、と東証に呼ばれた「マッサン」のヒロインと絡めて「明るいニュース」に仕立てていました。

言うまでもなく今日の大納会は前日比279円の大幅安で引けたわけで、4年ぶりの値下げでの大引けになっており、明るい話題とは言い難い状況です。日経平均は昨日も89円下げており、年間では7%あまりの値上がりですから、年間の〆の大納会のニュースだから年次ベースの話題、と言うのかもしれませんが、ニュースは最後に「前日比では下げていますが」と取り繕っていたとは言え、あんまりでしょう。


リテラシーが擁護に見える?

2014-12-30 23:50:00 | 交通
エアアジアのインドネシア子会社の運行便がボルネオの西で消息を絶ちましたが、付近海域で残骸や遺体が発見されたようで、墜落が確実になりました。
LCCの中でも「優等生」と見られていたエアアジアグループでの事故は、LCCの安全性に対する疑義を引き起こすには十分であり、失われた信用を今後どう取り戻すのかが課題です。

この痛ましい事故の第一報が流れた直後、ネットで見られた「奇妙な」論調が気になりました、
曰く、今回の事故で「LCCガー」という批判が高まるんだろうな、というものや、エアアジア本体がマレーシア本社だから、マレーシア航空の事故と絡めて「だからマレーシアは」という批判が高まるんだろうな、という、今後の論調を予測した「批判」です。

こうした論調は、安易な批判を行いがちなメディアを意識したある種のメディアリテラシーとも言える反面、事故の当事者を「庇っている」用にも見えるわけで、日頃「社会派」の論調を繰り返す人たちがこうした情報を発信するのを見ると、「社会派」ならぬ「会社派」の揶揄も当たらずも遠からず、という感じがします。

まあ冷静に考えて、積乱雲に巻き込まれたことを不可抗力と取るべきかどうかというと、否定的に見るべきでしょう。
ジェット機創成期の1954年に起きたコメットの連続空中分解や、1966年の富士山麓でのBOAC機空中分解事故のように、与圧や晴天乱気流(山岳波)に対する知見が不足していた頃と違い、21世紀の現代、積乱雲に巻き込まれたらどうなるかという知見は航空業界に積み上げられています。だからこそ積乱雲が行く手にある場合には航路を変更するのは常識であり、東阪間ですら何度かそういう説明を受けて航路変更をした経験があります。

いわば「常識」ともいえる積乱雲になぜ突っ込んだのか。タイミングなどで回避不能だったのかもしれませんが、そこにLCC固有の理由はなかったのか。つまり、安全マージンを確保した航路変更は、飛行距離の増加を招き、燃料の消費、遅延と言ったコスト要素につながるわけで、それを極力回避、極小化しようとする方向に働いたがゆえの「突入」はなかったのか。そう考えるほうが合理的であり、そこにリスクを見出すべきでしょう。

もう一つの「法人格」の問題も、さすがに会社が全く違うのに同じマレーシアと括るのは乱暴とはいえ、では今回の事故機を「厳格に」インドネシアの航空会社、とするのはどうなのか。
こうした論者は日本法人の海外現法を「外国企業」と言っているのか。そこまで極端な話をしなくても、国内で飛んでいるLCCは航空法の関係もあり、総て「日本法人」ですが、「日本の翼」と認識して論じているのでしょうか。
そう、それこそジェットスタージャパンはどうなのか、春秋航空日本はどうなのか。特に後者はもし万が一にも事故が発生しても、「だから中国は」としたり顔で批判することはないのでしょうね。気になるところです。




高知は陸の孤島です?

2014-12-30 23:24:00 | 交通
12月26日から3月31日までの間、高知道の川之江東JCT¢蝟LIC間で「冬用タイヤ規制」が始まりました。
12月の大雪で孤立集落が続出したり、国道での立ち往生が発生して災害時の強制撤去が初適用されるなど、温暖なイメージのある四国も実は四国山地の山懐は豪雪地帯といえます。

今回の規制は試行(実験)として期間中終日ではなく気象状況に応じて導入されたのですが、四国内の各高速道路の中でも標高が高く気象条件が厳しい高知道の当該区間が対象になったのですが、これまでも滑り止めなどの規制や通行止など路面状況に応じた規制は敷かれていたわけで、試行(実験)と言うからには新味があるわけです。そしてその「新味」に問題があるのです。

今回の規制は、冬用タイヤ装着車しか通行できない、というものです。
それは今までも、と思うのは大間違いで、冬用タイヤ装着車「しか」通行できない、ということは、タイヤチェーンによる対応では通れない、ということなのです。

雪道対応の原則はタイヤチェーンのはずなのに、チェーンでの対応は不可、と言う理由は、長大トンネル区間が連続するため、トンネル内をチェーンで走られると路面が損傷する、ということですが、同様の規制がある関越トンネル区間では、前後の谷川岳PA、土樽PAでチェーンの着脱を行うことでチェーン規制を実施することでチェーンでの対応を容認しているのに、今回の試行(実験)ではそれすら許されないと来ました。

最近のスタッドレスなどの冬用タイヤの性能向上は目覚しいですが、道路管理者がそれによる対応を当然として除雪対応をなし崩し的に変化させている中での今回の試行(実験)ですが、道路交通の維持、と言う公共性の基本中の基本の部分においてのこの対応はどうなのか。
クルマの性能、タイヤの性能も今よりずっと劣っていた過去、チェーンでの対応だと事故や立ち往生が多発していたかと言うとさにあらずで、降雪、積雪量にしても中長期的スパンで見れば足下は2、30年前に比べると格段に少ないわけです。

もちろん安全側に規制を強化することは「正論」ですが、だからといってタイヤを季節で履き替えることを「制度」とすることはどうなのか。
コストの問題ももちろんありますが、使用しないタイヤ一式の保管場所の問題(集合住宅住まいだとどうしますか?)もあります。こうした経済面での問題に加え、タイヤの性能がノーマルタイヤと異なると言う基本的な、かつ安全面での問題があるのに(雪道でスリップするよりはマシ、という理屈で性能差が容認されているに過ぎません)、事実上冬場はスタッドレスに、という対応を「強制」するのは本当に正しいのか、今一度考えるべきでしょう。

もちろん冬場の凍結、積雪が恒常化している地域であればタイヤの履き替えは常識ですが、そうでない地方を移動する際に降雪地域がある、と言うような場合、少なくとも幹線交通路においてはタイヤの履き替え無しで対応できるように除雪等の対応を行うのがまずあるべき対応です。
日本の基幹交通路と言える東名、名神では御殿場付近や関ヶ原といった降雪地帯を通りますが、基本的にチェーン規制も行わないように除雪対応をしており、それが維持できないときは通行止になります。(太平洋側の大雪といったレアケースの場合はチェーン規制になるときもあります)
そこまで徹底しなくても、除雪対応で無理な状態になればチェーン規制で対応する、という当たり前の対応ではなく、タイヤを履き替えることで対応させるようなレベルに落としてはいないのか。その典型が今回の試行(実験)のように見えます。

今回の対象は確かに気象条件が厳しい区間ではありますが、広域的に見た場合、瀬戸内と高知を結ぶ高速道であり、日本でも有数の「温暖」をイメージする地域を結ぶ区間です。ならば道路側でます対応すべき区間であり、明かり区間の除雪対応を徹底するなり、融雪装置を設置するなどして長大トンネル区間をカバーして、その前後は冬用タイヤならびにチェーン規制にする、という関越トンネル区間のような発想はないのか。

R32を通ればこうした規制はないとはいえ、大歩危峡に代表される隘路を抱え、路面凍結でなくてもスリップなどのリスクがあるルートを選ばない限り(あるいは宿毛か室戸岬を回らない限り)、県外との行き来のためには日本有数の温暖な地方でタイヤの履き替えを事実上強制される、というパラドックスとなった今回の試行(実験)を機に、幹線交通路における除雪対応という物をもう一度考え直したいものです。




年始の更新遅れのご報告

2014-12-30 11:44:00 | おしらせ
年始1月の月次更新ですが、帰省などの都合上、帰宅が年明けになるため、三箇日最終日の3日を目途に実施する予定です。
例年ですとこのご案内と同時にトップページの写真も年末対応で差し替えるところでしたが、やり忘れに気づいたのが出発後でして、如何ともしがたい状況でした。

なお、定例の北千葉道路に関する半期報告も同様に延びますが、こちらは確認事項があるため、1週間ほど後になる可能性があります。