Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

「四半期報」遅延

2010-03-31 23:16:00 | おしらせ
多忙で更新極小化としている中、これだけは、と思い、鋭意製作中の「成田スカイアクセス」の四半期報ですが、現時点で脱稿に至っていません。

恐れ入りますが、今週中のアップとさせていただきたく、ご容赦のほど。

更新極小化について

2010-03-28 21:20:00 | おしらせ
ご無沙汰しております。

3月2週目以降、年度末と言うことに加え、急に公私ともに極めて多忙になってしまい、ダイヤ改正、そして成田スカイアクセスの試運転開始と大きな話題が相次いでいるなか、全く音無しの構えになってしまいました。

取り敢えず14万アクセスのご愛顧感謝のご挨拶はさせて頂いたものの、それ以外となると全く手が付かない状況であり、昨年に続いての春の難渋に申し訳なく思っております。

悪いことに昨年と違いこの状態は大型連休まで続く見通しであり、とはいえ定例の発表もある時期ですので、大型連休までの間は優先順位を付けて、最小限の更新に留めさせて頂くことになりますので、悪しからずご承知置きください。

具体的な対象は、サイト本体と、ブログ、習志野原の掲示板の両書き込み型コンテンツになりますが、サイト本体のほうは、「成田スカイアクセス」関係の「四半期報」と、一部の季節限定企画のみの更新となります。また、ブログのほうは定例ものである書評も含めて大型連休までの更新は基本的にありません。

一方、習志野原の掲示板に関しては、「成田スカイアクセス」の記事に関係する書き込みと、3月18日開通の「若松交差点」に関する書き込みを若干この後行うとともに、話題に応じて細々と更新する予定ですが、こちらも頻度はかなり下がる見通しです。

現状を鑑みると、私的なサイトですからまさに「私事」なので、こうなってしまうのは止むを得ませんが、読者諸賢には何卒所事情ご賢察のうえ、ご理解賜りたくお願い申し上げます。


Straphangers' Eye 管理人
エル・アルコン拝


ジャーナル4月号

2010-03-07 15:18:00 | 書評
さて中身のほうがまだでしたね。

内容は北海道特集。かつては初夏に特集を組んで旅行需要を喚起するというイメージだったのですが、ここ数年は冬場の特集が多いです。

札幌都市圏と「スーパー宗谷」、「日本縦断」が主な骨子になってますが、まあ無難なところ。
札幌都市圏のルモヘ駅周りの防寒対策に目を配っており、とやかく言われる列車別改札の意義とか、冬場ならではの視点、さらには地下鉄との関係など、良い感じに仕上がっています。

「スーパー宗谷」は可もなく不可もなく。1号の時刻繰り上げは旭山動物園輸送を避けるという見解もあるのですが(旭川までの乗客であふれるのを防ぐ)、このあたりへの言及が欲しかったです。

ただ、この記事の主体が「RJ取材班」とあるのはいかがなものか。
本来「RJ取材班」とは、ライター、カメラマンは明記したうえで、本誌の特集企画としての取材陣という特別な位置づけを意味する「記号」だったのですが、この1月号から単に「RJ取材班」名義の記事が出ているのです。

匿名取材も「東健一朗」「北野四郎」名義などの例はありますが、必ず「人名」が出ていただけに、この傾向には違和感を感じます。このあたりは深見氏名義で、著名な学者サンが監修した体裁で、実際のライターが見えない出版物が多い成美堂流儀なのかもしれませんが。

日本縦断は終着が増毛と言うのがひねりすぎですね(苦笑)
山線経由で、小樽を出て張碓に言及したのは前回の批判を受けてではないでしょうが、まあこの区間のャCントでもあります。

特集以外では鈴木文彦氏による鹿児島交通の記事。廃止から25年の節目ということですが、今後はこうした検証記事を掲載することで、80年代の黄金期のローカル線記事と併読する楽しみが増えればいいのですが。
一方で中央東線高速化に関する佐藤信之氏の記事は言わんとするところがイマイチ伝わりません。
歴史の敷衍とチラ裏的な改善案でお茶を濁している感じで、深さがありません。

「鉄道の町」は山北。東京近郊ともいえるエリアにこうした歴史があると言うのも味わいがあります。
先月の佐々ほど枯れてはおらず、読ませますが、欲を言えば無理を言ってでも鮎寿司をお願いして作ってほしかったですね。

新体制での滑り出しはまあ無難なところと言えますが、どういう形で定着してゆくのか。
それ次第ではこの雑誌から離れていくのも止むなしというところかもしれません。



世間知らずの改正案

2010-03-07 14:51:00 | 時事
ここのところ国交省関係のニュースにはある意味驚かされます(皮肉)

そういう中でもメガトン級だったのが、地域ごとに異なる時期に大型連休を取得するという「祝日法改正案」です。

それが伝わるや否や、あらゆる方面から総スカンというか袋叩き状態というプランも珍しいのですが、それにしても、いやしくも政府機関が言っていいことと悪いことの区別があると言うことの自覚くらいはしてほしいものです。

地域ごとに大型連休を定めることで混雑が分散され、大型連休期間が延べで増えることで観光需要が、というのがワーキングチームの言い分ですが、社会の仕組みというものを理解していない発想であり、こんな案を検討するために税金が使われているかと思うと情けなくて涙が出ます。

今の社会というのは、東日本、西日本といった伝統的な大区分であっても、それだけで完結するようにはできていません。ましてやこのプランのように、東北+北関東と南関東、というような細分化をしてしまうと、エリアまたぎで生活している、事業をしている人や企業のほうが多いと言えるわけで、そういうケースにどう対応するのか、子供でも無理があるとわかりそうなものですが、真顔で提案するところを見ると、ニートに毛が生えたような社会認識の持ち主のようです。

休みが地域ごとに違う場合、自分の生活拠点のほうの休日に合わせることになります。それでも特定の1日程度なら「今日は○○支店は休みだから」といった対応も可能ですが、1週間単位となると冗談も休み休み言って下さい、となります。

例えば原案ですと茨城と東京は休日が違うようですが、守谷あたりからTXで通うサラリーマンは、茨城のGWは来週だから、と東京のGWに出社して、次週の東京の平日を休むのでしょうか。そんなことをしていたら会社というものは回りませんね。では東京基準に合わせたら、お父さんは茨城の平日にゴロゴロして迷惑がられて、次週は子供は休みなのに出勤と、家族のすれ違いです。

個人レベルもそうですし、企業レベルとなると話になりません。
本支店、生産拠点単位で連休が違うと言うことがどういう影響を及ぼすか。例えば製品工場が南関東にあり、原材料工場が北関東にあると、どういう生産調整や在庫維持が必要になるか。顧客対応や突発事態への対応はどうするのか。
さらに決済はどうなるのか。こっちは平日なのに代金が入って来ず、資金ショートする危険性もあります。

相手が営業していようがなんだろうが、平然と我関せずに休むというのはまさに公務員の発想です。
それが社会のあらゆるシーンで通用すると勘違いしているのでしょう。

ちなみに欧米では、といつもの舶来志向で原案を賛美する声もありますが、例えば米国の場合、企業活動がそれでは話にならないので、「休日」はあれこれ設定されていますが、実際に適用するのは企業が決めるわけです。実際にはいわゆる「バンクホリデー」が基準になるのですが、少なくとも州別に違うと言うようなことはありません。

また米国の場合、いろいろな記念日がありますが、それは民族的、宗教的由来があることから、一律適用をすると関係ない民族、宗教への強制となると言うことで、公式の休日からは外されています。
バンクホリデーはそうした休日も採用しているのですが、官公署や鉄道など公共インフラは平日扱いです。そういう意味では、民間は自主的に休日を設定するが、公共はその日が営業日である層があることに配慮して平日扱いとする(=働く)という、公僕として見上げた姿勢であり、日本とは正反対の体系です。

ただ、大型連休の見直しというのは議論しても良いでしょう。
今のGWは経理関係の仕事をしている人にとっては決算処理のピークに当たり、休むことなどできません。かつては決算発表の日程もゆったりとしてましたが、今はより早く開示しろ、ということで、連休が山場になります。これは経理のみならず、営業部門や生産部門も、数字の取りまとめに駆り出されるわけで、その意味で、金融庁方面の施策が休日を取りづらい方向にしているということをまず再検討すべきなんですが。

また今回の原案では秋の大型連休を10月に設定していますが、これも経理関係、いや、企業関係にとっては第2四半期決算の真っ最中ということでド迷惑な話であり、こうした企業活動のサイクルを考慮した大型連休の設定をする、という発想がないのが、やはりお役所仕事と言わざるをえません。