さて航空と言うと、スカイマークのエアバスA380キャンセル問題が大きな暗雲となっています。
企業規模、業績を考えると違約金はもちろん、支払済の前払金の損失処理ですら「危機的」であり、いわんや違約金となったら、まさに「致命的」です。
社長がいみじくも語った通り、見通しが甘いというか、汎用性のない機材を一気に6機も購入してしまうとか、円安で、というように、為替予約をしていなかったとか、いつもの感じとはいえ、今回のこれは会社にとって致命傷になりかねないものです。
資産の減損のような経理上の話ではなく、違約金債務となると現実のキャッシュアウトが伴いますから、金が工面できなかったら大変です。
このまさかの事態で懸念されるのが神戸空港です。
ANAと別働隊の9往復(7/18-8/31は8往復)に対し、SKYは21往復。SKYがまさかの事態になったら神戸空港も一蓮托生です。
同様に茨城空港も国内線はSKY一本足打法ですから、固唾をのんで見守っているところでしょう。
さて、見通しの甘いSKYですが、3機分の代金に相当する手付と違約金で1機も手に入らずではお粗末に過ぎます。というか、交渉の持って行き方も下手であり、資金の工面が出来なくなったから契約変更を、と馬鹿正直に持ち出したらそりゃ足下を見られます。
涼しい顔をして引き渡しを受けてからおもむろに、とでもするのならまだしも、引き渡し前ですから向こうは「注文流れ」で売ることが可能ですから安心して吹っかけられます。
このあたり、数年ごとにヒットとボーンヘッドを繰り返す経営判断の悪い方が最悪の形で出た格好です。
弁解も擁護も出来ない事態ですが、一方でSKYがここで退場すると弊害も大きいわけです。
要は国内のキャリアは春秋日本とエアアジアを除けばレガシーとその別働隊しかなくなるわけで、最悪の形で独占が完成します。早期購入割引を大宣伝してますが、猫の目のように変わる宝くじのようなLCCと同様、事前に計画が立たない限り、高い航空運賃を強いられるうえに、逃げ場もなくなるわけで、まさに独占の弊害です。
そう考えると、今回の件も陰謀論めいた評価も出来るわけです。
SKYの契約変更の申し出に対し、レガシーなど大手の傘下に入れ、という条件を課してきたエアバスの真意は何か。単純に考えたらもともと導入計画の無いA380とその債務と言うマイナスの持参金付で受け入れる会社はありません。
要は違約金をチャラにしてほしかったらレガシーの軍門に下れ、ということでしょう。
そこでふと気付くのが、レガシーがここにきてエアバスと大きな商談を成立していること。レガシーにとっては目の上のたんこぶのSKYに対し、系列のLCCで揺さぶりつつ、乾坤一擲の大勝負のネタのA380を経営の火種にするという絵図面が見えてきます。
誰もが不安視するA380の導入。でもうまくいったら「新規」とは言えない地位を築くことになるわけで、ここが最後の「チャンス」なのです。
そうなるとやはりA380がカギを握るわけですが、財務体質を考えるとかなり厳しい状態にあるわけです。そしてSKYとエアバスの「交渉」が不可避の予測も十分に見えてくるわけで、A380と言う「勝負手」が「1手ばったり」「トン死」になりえると見て、エアバスの懐に飛び込んだ。そういう可能性は否定できるでしょうか。
企業規模、業績を考えると違約金はもちろん、支払済の前払金の損失処理ですら「危機的」であり、いわんや違約金となったら、まさに「致命的」です。
社長がいみじくも語った通り、見通しが甘いというか、汎用性のない機材を一気に6機も購入してしまうとか、円安で、というように、為替予約をしていなかったとか、いつもの感じとはいえ、今回のこれは会社にとって致命傷になりかねないものです。
資産の減損のような経理上の話ではなく、違約金債務となると現実のキャッシュアウトが伴いますから、金が工面できなかったら大変です。
このまさかの事態で懸念されるのが神戸空港です。
ANAと別働隊の9往復(7/18-8/31は8往復)に対し、SKYは21往復。SKYがまさかの事態になったら神戸空港も一蓮托生です。
同様に茨城空港も国内線はSKY一本足打法ですから、固唾をのんで見守っているところでしょう。
さて、見通しの甘いSKYですが、3機分の代金に相当する手付と違約金で1機も手に入らずではお粗末に過ぎます。というか、交渉の持って行き方も下手であり、資金の工面が出来なくなったから契約変更を、と馬鹿正直に持ち出したらそりゃ足下を見られます。
涼しい顔をして引き渡しを受けてからおもむろに、とでもするのならまだしも、引き渡し前ですから向こうは「注文流れ」で売ることが可能ですから安心して吹っかけられます。
このあたり、数年ごとにヒットとボーンヘッドを繰り返す経営判断の悪い方が最悪の形で出た格好です。
弁解も擁護も出来ない事態ですが、一方でSKYがここで退場すると弊害も大きいわけです。
要は国内のキャリアは春秋日本とエアアジアを除けばレガシーとその別働隊しかなくなるわけで、最悪の形で独占が完成します。早期購入割引を大宣伝してますが、猫の目のように変わる宝くじのようなLCCと同様、事前に計画が立たない限り、高い航空運賃を強いられるうえに、逃げ場もなくなるわけで、まさに独占の弊害です。
そう考えると、今回の件も陰謀論めいた評価も出来るわけです。
SKYの契約変更の申し出に対し、レガシーなど大手の傘下に入れ、という条件を課してきたエアバスの真意は何か。単純に考えたらもともと導入計画の無いA380とその債務と言うマイナスの持参金付で受け入れる会社はありません。
要は違約金をチャラにしてほしかったらレガシーの軍門に下れ、ということでしょう。
そこでふと気付くのが、レガシーがここにきてエアバスと大きな商談を成立していること。レガシーにとっては目の上のたんこぶのSKYに対し、系列のLCCで揺さぶりつつ、乾坤一擲の大勝負のネタのA380を経営の火種にするという絵図面が見えてきます。
誰もが不安視するA380の導入。でもうまくいったら「新規」とは言えない地位を築くことになるわけで、ここが最後の「チャンス」なのです。
そうなるとやはりA380がカギを握るわけですが、財務体質を考えるとかなり厳しい状態にあるわけです。そしてSKYとエアバスの「交渉」が不可避の予測も十分に見えてくるわけで、A380と言う「勝負手」が「1手ばったり」「トン死」になりえると見て、エアバスの懐に飛び込んだ。そういう可能性は否定できるでしょうか。