Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

甘いツッコミが結局うやむやにする

2019-11-26 22:32:00 | 時事
その「桜を見る会」、野党側も後ろめたいからか、ツッコミどころで手抜きもいいところですね。

名簿をシュレッダーしました、という子供の言い訳にも劣る言い逃れにしても、分量が多くて特別なシュレッダー、という理由を出されたら、管財関係の申請書があるでしょ、となぜ突っ込まないんでしょうね。
別部署のものを使うのなら申請書や管理簿があるでしょうし、今年の5月の話ですから、それらは保管期限を迎えていません。

それを出せと言えば済む話で、出せないのなら虚偽答弁です。内閣府のそれなりの責任者の首が飛ぶ事態です。というか刑事罰もあり得ます。

それと、ホテル側の「個別領収書は発行しますよ」という話にしても、じゃあその宛名データをどうやり取りしたの、とか、ツッコミどころは満載です。
まあ政治家とズブズブのホテルですから、(野党の)先生方もご存じのはず、と開き直っていますが、20年以上前に大阪の店舗で外務省の担当者とつるんで水増し請求で裏金作りをして摘発されている過去があるわけで、その際にも「プール金」で調整しているという証言があるわけです。今回もそうした「貸借」で調整された可能性、というかそこを疑わないといけません。

あと、話をはぐらかそうとする勢力が必ず持ち出す「値引きは可能」の与太ですが、論点は値札の話ではなく、支持者に対する利益供与です。
支持者が支払った価格以上のリターンがあったのか。社会通念上あり得る範囲(福袋やバーゲンなど)を超えたレベルや、支持者個人では不可能な恩恵であれば、それが政治家が支持者に利益を供与したといえるでしょう。

上得意の政治家なんだから値引きはありえる、というのはまさに語るに落ちたわけで、支持者だから政治家の顔で個人では決して受けられない安値を享受、ということにほかなりません。
ちなみにその手の言い訳が通用するのなら、これは越後屋から無償でもらったものだから、と「山吹色のお菓子」を配っても問題ないとなってしまいますね。
安値提供したのはホテルだから民民で問題なし、というのも、パチ屋の三店方式レベルの話です。



些末ではなく根幹の問題

2019-11-26 22:30:00 | 時事
「桜を見る会」をめぐる問題やドタバタですが、あまりにも既視感がある状況になっています。
政府与党の問題に対する野党の本質に迫らない追求、そして本質からのはぐらかしに、そこに釣られた隘路に入り込み、そんな些末な議論をしている時間はない、という正論でねじ伏せる、という様式美が何回繰り返されたか。

そして攻防を繰り返す与野党がそのャWションに拠った主張を繰り返すのはまあ当然としても、メディアが反体制、反政府に軸足を置くお約束までは想定内として、ネットの世界を中心にインフルエンサーに属する勢力があからさまな世論誘導をしているのがネット時代の新味でしょうか。

近時の問題(議論)はまさにその帰趨を辿っているわけで、いみじくも政権寄りが「もり」「かけ」で懲りずに、というのをそっくりそのまま返したくなる状態なわけで、「お友達」「口利き」の弊害という本質は全く共通しているのは偶然ではないでしょう。そう、また「懲りずに繰り返して」いるのは野党ではなく与党なんですよ。というか体質が体質だから類似の問題が続々露見するのです。

はぐらかしにまんまと引っかかっている向きには見えていない論点、言い換えればそこが致命傷になりかねないから、世間受けしやすい喰いつきのいいテーマに誘導しているとしか言いようがないですが、まず一番のャCントが「結果オーライ」ではない、ということ。

今大切なことは何か、という正論を振りまく連中が誤魔化しているのがまさにそれで、プロセスの問題が問われているのに、それは不問と言っているに等しいわけです。コンプライアンスが国を亡ぼす、と開き直る手合いもいますが、一丁目一番地的なコンプライアンスの基本はプロセスの正しさであり、そこを不問に問う姿勢は、今の社会人として致命的なマインドといえます。

もちろん政治家は清濁併せ呑んで、少々のグレーやブラックすら厭わず、国民を正しい方向に導く結果責任が問われるのですが、それでも結果が正しいのかといえばさにあらずで、不問と引き換えに出てくる結果が話にならないわけです。今回もじゃあ「桜を見る会」を不問にするのであれば国益を大いに高める崇高なお仕事をしてくれるのならまだしも、日米貿易協定というド本命の部分で「私を信じて」で表面上は不平等だけど大丈夫です、と言い張るような状況です。「些末」も「本命」もこれで何を庇えるのか。

次に指摘すべきャCントが、はぐらかしよりも酷い「その場しのぎ」の姿勢。
要は国会の場などで首相が平気で嘘をつくという体質。上がそうなら下に至るまで、じゃないですが、適当な言い逃れをして、事実を突きつけられて発言を撤回する、でなんで済むのか。その時点で問題はやらかした事実じゃなく、嘘をついたことにスライドします。コンプライアンスの根幹でしょう。これも嘘をついたことを不問にするシンパは社会人として決定的に適性を欠くものであり、そういう指導者と支持者の存在は日本を破壊するものといえます。

この「嘘をつく」問題は「もり」「かけ」から続く政権のお家撃ナあり、地方政治でも千葉県知事がしゃあしゃあとついた嘘がばれましたよね。政治家に嘘はつきものとはいえ、許される嘘と許されない嘘があるわけです。いま明るみに出たら国益を損なうケースとか、解散に関することとか、本当はどうかな、というのはお察しの世界はいいんですよ。問題は今回も含めた昨今頻発するその場しのぎの言い逃れ、すなわち保身のための嘘です。本来これは一発レッドカードでしょう。関与していたら辞職します、という以前の問題です。言い逃れの嘘をついた首相など恥知らずもいいところです。

今大切なことは何か。と政権べったりの国士様御用達新聞が「花見をしている場合ではない」と野党批判にいそしんでいますが、プロセスの問題、嘘つきの問題は、まさにコンプライアンスの根幹であり、あらゆる「大切なこと」の大前提です。そこが損なわれているのに「大切なもの」という各論に入れません。腐った土台に何を乗せてもダメなんですよ。

その場しのぎの言い逃れの嘘で塗り固めた政治家は論外ですが、それを是とした「大切なこと」論で見逃そうとするシンパの存在や、それを支持する層が一定数存在するということは、日本と日本人の著しい劣化を示すものといえます。




反論しないことへの疑惑

2019-11-26 22:28:00 | 時事
韓国によるGSOMIA破棄問題は土壇場で回避されましたが、貿易管理問題で日本が譲歩したり、虚偽の発表をして日本が謝罪したという報道が流れています。

日本政府は否定していますが、前もこんな感じで虚偽を垂れ流した前科があるわけで、嘘も百回言えば本当になるじゃないですが、声高に叫ぶところだけを見ている「世間」は日本が悪いと思い込むわけです。

もぅこれまで何回この手口でやられてきたのか、という状態なのに、日本政府の対応が不可思議に過ぎるわけで、貿易管理から徴用工問題まで日本側が悪い、理不尽だ、という国際世論を形成させないためにも、どんな些末な「嘘」でも正面から粉砕していかないといけないのに、いちいち反論するのは、という日本でしか通用しない論理はありえません。それは国際標準で向こうの言い分が正しい、と言っているに等しいのです。

経産省の会見が間違っていて、謝罪した、という部分も経産省は具体的証拠を挙げて否定しましたか?
反論、否定は言うだけならなんぼでも言えるんです。韓国の嘘と一緒で。逆に一連の韓国の強気、日本側のぬるい反応を見ると、米国の圧力で日本が一方的に譲歩した(貿易管理で現状を確認したという建てつけでホワイト国復帰とか)、という日本政府として絶対に明かせない裏取引の存在が強く疑われます。

今回、困るのは韓国であり、米国も朝鮮半島に限って困るだけです。
日本は髪の毛一筋も譲る必要はなく、韓国の自爆、自滅を待つだけでよかったのです。米国が横槍を入れてきても、韓国の問題である、と撥ね付ければよかったのです。で、韓国が膝を屈して破棄を撤回するしかない、というのがあるべき姿でした。

だのに「韓国外交の勝利」と鼻息荒く出てこれるのはなぜか。嘘で塗り固めてマウンティングする、というよりも、実際の内容が日本側の譲歩だったんでしょう。ようは米国の圧力に屈したと。
「何が大切か」という勢力は、だったらこの不可解な結末を厳しく指弾すべきなんですが、それもしない。「ぼくらのそうりだいじん」がやることはすべて正しいという基準で動いているに過ぎないのです。




擁護の斜め上を行く事実

2019-11-20 20:48:00 | 時事
前に例えに出した「うちわ」は自民党でしたね。それで当時の法相が辞任しています。
当時の民主党へのブーメラン批判が記憶に残っていたのですが、これも民主党側は証紙を貼っている選挙時の法定ビラ扱いのものを「おんなじだー」と騒いでいたようで、まあ低レベルな「大阪のオバちゃん論理」です。

ただ「うちわ」の時には本当に「うちわ」であれば有価物となり、ビラ扱いはできないという見解が支配的だったわけで、そうなると今回の件はどうなのか。「うちわ」の比でないバリューを明らかに自腹分を超えて受ける「饗応」ですよね。

贈収賄が茶飯事の東南アジアでは、公務員が一切の人品の受領を受けてはいけないという「グローバルスタンダード」ではなく、社会通念上認められる水準の受け取りはOK、というなかなか大胆な制度がある国もあるわけですが、国際標準では基本は一切不可になります。ですから金額の多寡ではないわけで、ホテルが忖度して安くしたからOKというわけでもありません。業者が差し入れたからOK、とはなりませんよね。

「もり」「かけ」に味をしめて野党が必要な審議を差し置いて騒いでいるだけ、という批判も、それこそ公私混同や忖度といった「もり」「かけ」で批判された事象と共通している、同根の問題が見えているわけで、一連のスキャンダルとして扱うべきでしょうね。またも出てきたというわけですから。

まあネットで火消しやご飯論法的な誘導に余念がない擁護がボタンラリーかどうかも怪しまれるところですが、著名人による擁護はもっと露骨ですね。政府の政策のシンボルのようになっている俳優とか、日頃出馬のうわさが絶えないフリーキャスターとか、まあ分かりやすャWショントークともいえます。

明細や領収書の問題などでNHKが他の政治家御用達ホテルにヒアリングして、ニューオータニの対応の「異例」を炙り出していましたが、飛び火を全力で回避しようとしている事情を割り引いて考えてもおかしさが浮き彫りになってますね。



論点外しの逃走を助ける面々

2019-11-17 20:00:00 | 時事
「桜を見る会」は2020年度の開催を早々に中止したあたり、やはり疚しい部分が多かったんでしょうね。もっとも園遊会との重複を考慮せずに復活前提というあたりの不遜さは相変わらずなわけで、「廃止」しないのはなぜなのか。

そして不透明な招待客の選定に続く、首相後援会の会食問題。さすがに不適切云々とは質が違うだけに、シンパも慎重に、しかし手垢がついた手法の総動員で何とかはぐらかそうと必死です。

まあ即断での中止の段階で、「何が悪いんですか」と開き直った幹事長のメンツが丸つぶれなんですが、与野党含めてお手盛りの状況を国民、有権者が厳しく検証する必要がありますが、さすがに園遊会との重複感があるところに招待はお手盛りだったでは国民に説明ができないと悟ったんでしょうね。

一方の首相後援会への「利益供与」の問題。かつて事務所が手配して土産まで出したという公選法だけでなく業法違反のケースがあり、議員は大臣の職を辞しましたが、それもあって今は足がつかないように上手に制度設計しているわけです。

首相は「自己負担であり事務所は一銭も出していない」と説明していますが、足がつかないように制度設計したヶ所に議論を誘導しているだけです。見苦しいのは議論の本質を隠蔽してそういう誘導に呼応して「ほら野党の言うことは嘘っぱちだ」と鉦や太鼓を鳴らしているわけですが、問題なのは有権者への利益供与なんですよ。その値段に明らかに見合わない利益を享受していたら、その差額分は誰が提供したのか。直接的には業者であっても、アレンジをしたのは事務所でしょう。

ホテル側に見積もりを取ったら半値でした、という結果が出た時にはヤバいと思ったんでしょうね、カラ見積もりは業務妨害とか、これ以上事実や証拠が出てこないように穴をふさぐのに必死です。

どうやら「これで押し切るぞ」という指示が出たんでしょうね。ホテル側との口裏も万全で、値引きは当然あり得ること、というストーリーになっていますが、じゃあだれでもネゴ次第で値引くかというとそうでないわけで、中には語るに落ちたというか、政治資金パーティーなどでの上得意だから、という説明まで飛び出す始末。

もちろんそれでお安くあげるのは事務所の腕でもありますが、有権者相手はグレーというかアウトに近いです。その値段で享受できないレベルなんですから、利益供与でしょう。そもそも誰もが割引の恩恵に与れるわけでもないわけで、業者の忖度もあるでしょう。大昔、当時の証取法が改正される前にはあからさまだった、懇意の政治家が「任せたぞ」でなぜか百戦百勝の利益を上げる証券会社ほど露骨じゃないですが。ちなみに料理の人数を減らすから実質の値段が下がるという人、その会場をそこまで単価が下がるほどの名目人数で貸し切れるの?という話です。100人の大広間を10人分の料理で貸し切りね、といって予約なんかできませんよね。もしできるとしたら、それはねぇ。の世界でしょう。

そして原価がたかが知れている団扇を配ってもアウトなんですよ。野党の選挙戦で団扇を配布して問題になったとき、公選法違反だ、当選取り消しだ、と鼻息荒く批判していませんでしたか?
実際にはきちんと利益を出していても、一般的な販売価格と比較したらどうなのか、という移転価格の問題が国際税務の話でよく出てきますが、グレーな評価を避けるために、敢えて定価で手配するもんでしょう。一方で野党の元代表の後援会が主催するバス旅行で「業者さんに頑張って頂き」という文字面をとらえて「おんなじだー」と騒ぐバカもいるようですが、中京圏から東京へ1泊2日で宿代込みで29000円って、これは利益供与じゃないですね。2人分でも高いです。全く見えていませんね。

まあ「ご飯論法」というか、ある一部を切り取ればそれは正しいのですが、肝心な部分には答えずに、「ただしいじゃないか」の大合唱で全部を否定する。毎度の手法ですし、それに便乗して、拡散しているのは誰なのか。今後の評価にもつながりますよね。スャ塔Tー付きのアジテーターの可能性があります。
まあアゴアシつきで評価レメ[トを書いてもらうことが定着しているインフルエンサーなる階層がいる世界ですから、頼まれなくても拡散して回る人が出てくるのも当然なのかもしれません。