Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

期待権と編集権

2007-01-31 18:41:16 | 時事
NHKの番組を巡る「政治家の介入」の問題で、東京高裁が、「期待権」という耳慣れない権利を認定しています。

判決はこれを認めて、政治家の介入はなかったものの、意向を「忖度」したとして、NHKに賠償を命じています。
これを報じる各紙を見ますと、「忖度」=「介入」と捉えるようで、「やはりNHKは政治家の意を汲んでいた」という流れで論じているようです。

まあNHKで報じるにはあまりにもイデオロギー的に偏って難がある無いようだったと聞いていますが、一度期待を持たせて取材したら、改変は認められない、ということでしょうか。放送中止も同じことでしょうね。
こうなると政治家の介入がなく、純粋に「これヤバくね?」とお蔵入りにしたり、編集する行為もアウトになってしまうかもしれませんし、思うところがある団体や個人が「期待権」を盾に取材、放映を迫るということもありえるわけです。

このあたり、社会面あたりでは無邪気に自社のイデオロギーと合致してるからはしゃいでる新聞も、さすがに顔が青くなった智者はいるようで、「期待権」がそもそも「編集権」、ひいては報道の自由を拘束しかねない、という指摘はしています。

結局、そもそも報道機関に対する判決として一般化することを考えたとき、「政治家の介入」だと鬼の首を取ったように騒ぐことは、自分の首を絞める、つまり、「編集権」を失う方向に働くのです。
「忖度」と難しい言葉を使ってますが、結局「編集」というのは、受け手がどう受け取るかを考えて作るわけです。それが「忖度」であり、政治家が意見を述べたらアウトで、視聴者が意見を述べたらセーフというものでもありません。そして「期待権」への配慮も、取材先への「忖度」ですから、本来どちらをとるという話ではないはずです。

まさか「良い忖度」「悪い忖度」があると考えることは無いと信じたいですが、各紙の内容を見ると、「政治家」が絡んだ瞬間、思考停止してしまう悪い癖は残っているようです。



機械と言うのなら

2007-01-30 18:27:28 | 時事
厚生労働大臣の「失言」が問題になっています。
この大臣、「残業代ゼロ法案」で政府、与党の大勢が見送りに傾いてもなお固執して批判を浴びましたが、今回の「女性は産む機械」発言で、男女満遍なく敵に回してしまったのか、フォローする声が起こりません。


まあ何というか、ボキャブラリーの無さと言うかが招いた失言ですが、敢えて批判を恐れずに言えば、発言の全部を読むと、そこまで全否定することも無い発言かもしれません。
結局、文脈を無視してフレーズだけ抽出すれば、どんな発言も何とでも取れるわけです。今回は少子化問題について語っている中で、少子化で女性を含む出生が減少して、「増えない」状況下において、人口を増やすにはどうしたらいいか。結局1人がもっと産むしか方法は無いわけで、それを機械に喩えたわけです。

確かに救いようがなくアホな比喩ですが、「産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては 申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね」、と三度も恐縮しながら言ってる訳で、だったら最初から言わなければいいとはいえ、何か恐妻家の奥さんへのお願いのようなイメージすら出てくるわけで、その場の雰囲気その他を踏まえた批評が必要です。

批判する側も、「女性蔑視」というステレオタイプの批判ではなく、「だったら産み育てる環境を作れ」と逆手に取るくらいのしたたかさが欲しいです。
大臣がせっかく「産む機械」といっている訳です。機械は人間のように「頑張れ」と言われて奮起したり、「サービス残業」で頑張ったりはしません。必要なだけのエネルギーと、操業するに相応しい環境が無いとカタログどおり動きません。
当然、機械を充分に稼動させるように、条件を整えることが前提ですよね、とやりかえしたらどうでしょうか。





国道169号線

2007-01-30 00:17:25 | 交通
奈良県上北山村の土砂崩れ事故には驚きました。
このブログや、サイトのほうで何回かご紹介した記事の行き帰りに足しげく通ってきた場所であり、あれほどの大規模な崩落、そして痛ましくも1台が埋まって3名の方が亡くなるという悲報に、何気なく通っていた道の浮ウを思い知りました。
そして犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。

現場は新伯母峯トンネルの南1km程度の地点。現場の空撮にある谷側への分岐は、旧の伯母峯峠(峠以北は大台ケ原ドライブウェイ)への旧道です。
この時期、行者還トンネル区間は冬季閉鎖ですから、上北山村、下北山村へは十津川村から北山村経由か、多気方面から尾鷲市、熊野市を大回りしないと入れなくなってしまっています。

十津川経由のR168も旧大塔村で地滑りが起こり、未だに対岸を行く仮設道路経由ですが、こちらは警戒中に気付き、通行止にして監視が続く中、滑り落ちました。
今回のR169は小規模な崩落があった箇所で、大規模崩落となっていますが、幹線ゆえなかなか止められなかったのが仇になった格好です。


1月も

2007-01-29 00:57:33 | ノンジャンル
正月休みなどにあれこれ回ってきたのですが、なかなかご披露できないうちに1月も終わろうとしています。
もう仕方がないので2月の定時更新と同時にアップすべく、準備中ですので、今しばらくお待ち下さい(謝)

といっても、正月休みに仕入れたネタを全部卸すまでどのくらいかかるかと思うと、何とも言えません。正月休み前のネタも溜まってますし(汗)

氷の祭典

2007-01-27 00:24:12 | ノンジャンル
26日夕方から29日まで開催されている「六甲山氷の祭典」に行って来ました。

一昨年の初回に行って以来です。その時は初めての試みと言うこともあり、大賑わいで、氷像のライトアップなど目新しかったのですが、昨年は気温が高く、初日に早くも氷像が溶けてしまい中止に追い込まれ、4日間の開催のうち2日目からは無料で崩れかかった氷像を展示と言う試練に立たされたイベントです。

初回は山上の道路は大渋滞、ケーブルから山上バスも大混雑だったので、どういうアプローチにするかと悩んだんですが、どうせ渋滞ならとクルマにしました。
おっかなびっくりで登り、暖冬ゆえ雪が全くない山上道路を行くと拍子抜けするような空き具合で会場の駐車場へ。

早速入場すると、やはりというか氷像はかなり汗をかいており、中には一部崩壊しているものもちらほら。



(南側が溶けて「半身」になってしまった五重塔)


渋滞がなかったせいで早く着きすぎたので、喫茶店で時間調整してから日没後のライトアップを鑑賞。




こちらはなかなかムードあるものでしたね。
夜のほうが夜景鑑賞も含めて魅力的なので、皆さん考えることは一緒なのか、夕方前からうって変わって駐車場前は渋滞してました。

日中は有馬温泉「太閤の湯」の足湯(無料)があったり、夜も含めて氷の滑り台とか、各種模擬店があり、再入場できるので、ガーデンテラス散策も絡めて楽しめます。

その模擬店、山上のホテルなどの施設が出してるんですが、気になったのは六甲山ホテルの豚汁とラーメン、お好み焼き。本日のスープはさすがにホテル、と言うイメージですが、ホテル特製の豚汁とは、と興味を惹かれました。
食べればよかったのですが、夕食などの関係もあり、食べなかったのが今になって悔やまれます(笑)