Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

逆ギレ首相を攻めきれない野党

2017-02-28 23:03:00 | 時事
遂に国士様御用達新聞ですら「おかしい」と社説(主張)で取り上げる事態になった大阪の学校法人の問題ですが、このあたりは「トカゲのしっぽ切り」のシナリオが出来たということかもしれませんね。学校法人と役所が火だるまになって、政治家は「被害者」と。他人事から批判者に回り始めた政権与党や、大阪の地域政党の振る舞いを見るとそう感じます。

それにしてもツッコミが甘いというか、逆ギレ首相に反論できないようでは野党の「チャンスボールを空振り」も深刻です。
レッテルを貼ろうとしている、と逆ギレしているのに対しては、誰がどう見てもおかしい、首相の言い分がまともと思ってるんですか、と煽り返せばいいのです。冷静にツッコめば簡単にボロが出る、キレて自爆するような状況なのに、逆ギレされてそこで止まっているのでは時間の無駄ですし、アシストもいいところです。

ネットでは野党が「ギャーギャー」と言ったことになっていますが、答弁を見る限りにおいては首相がまともに答えずに勝手に逆ギレして「ギャーギャー」騒いでますね。

学校法人のサイトから首相夫人の名誉校長が「消えた」件なんか、「隠蔽」と言われて逆ギレしたのは本来野党の思う壺でしょう。本来は学校法人が言わなくても、「辞退しました」と積極的にアナウンスするのが当然なのに、学校法人が無言でサイトを削除しただけで何の弁明もしていない。普通はそれを「隠蔽」と言われてもおかしくない事例です。「隠蔽」したのが学校法人だと言いたいのかもしれませんが、誤解を招く行動をとるな、と学校法人に抗議すべき話であり、それをしないのは学校法人の対応を是認していると解するのが妥当です。




火消しに躍起になる不思議

2017-02-26 10:24:00 | 時事
大阪の学校法人をめぐる問題ですが、教育方針云々はともかく、国有地払い下げ時の状況や手続き、証憑保管の状況を見れば疑うに足るとしか言えない状況であり、だからこそ「名前を利用された」「辞任いたします」と慌てて逃げたり、会計検査院の検査を盾にする方針を固めたんでしょう。

政権幹部が直接関与していたとしたらあまりにも脇が甘く、政権幹部の周辺で甘い汁を吸っている勢力が「本丸」なんでしょうが、自らの脇の甘さと同様に、周辺の「身体検査」も甘いというのでは、少なからぬ責任問題になるのは当然でしょう。

と、常識で考えてもそう思うところなのに、攻め口を思想的バックボーンに置いてしまう左派系の「アシスト」も酷いですが、左派系が騒いでいるだけでしょ、これの何が問題?と早速左派系の失策に乗じて火消しを図っている一部の政権支持層もトンデモですね。

問題なんですよ。要は支払能力がない学校法人に払い下げるために、とんでもないレベルのディスカウントをしたうえに、残りも分割払いという、キャッシュフローを何と考える、という国の姿勢はどこから来たのか。売却価格は高そうに見えるけど、実際に収入になるのはほとんど、なんて取引で売上が立ちます、なんて案件を持ち込まれたら、その場で小一時間叱責しますよ。それだけやってもパワハラになりませんよ、それくらい非常識ですから。

産廃処理のためのディスカウントにしても、お手盛りの積算です。実際の処理コストを、明細をつけて、処理した実績を写真やマニフェストを添付して、それで実費を減額する。イロハのイですが、埋め戻したりとか、見積通りのコストがかかっていないのにそのまま払ったということでしょう。相殺処理だから証憑が要らないなんてことはありません。民間だったら国税が速攻で乗り込んできて、重加までがっつり持っていくレベルです。

政権幹部に続き、維新も距離を置いたり批判を始めているあたり、かなりの筋悪案件という証左です。
おそらく周辺がスケープゴートになるのでしょうが、この段階で擁護をしている層も、そろそろ見極めないと笑いものでは済まないことになるかもしれませんね。
それとも、事件化しないで幕引きという豪腕かもしれませんが、そういう「綻び」はだんだん大きくなるのです。






外環道の値上げ

2017-02-25 02:32:00 | 交通
2月26日に圏央道の境古河≠ツくば中央間が開通し、もともと整備が遅れていた大栄¥シ尾横芝間を除き「全通」します。


(開通の告知)

しかし、これにあわせて例の「高い方に揃える」値上げの魔の手が外環道にも及びます。


(「新料金」の告知)

しきりに「新料金」を謳いますが、要は5割値上げです。




(くどいほど「新料金」)


(真相はこれです)

1992年の開通から500円で頑張ってきたのも、首都高に流さないためのインセンティブだったのに、首都高が大幅値上げを繰り返して、外環の値上げ余地も生まれたわけです。


(料金所も)

まあ、「公共料金」がここまで鬼のように上がっても何も言わないどころか「あるべき姿」と称賛する意識高い人やアカデミズムの面々は、電力料金や公共交通の料金も「あるべき姿」にすべきと推進してほしいですね。
このままだと道路特定財源の時もそうでしたが、取れるところから取る、という泥棒猫に等しいですから。







仕事放棄で昼酒のススメ

2017-02-25 00:25:00 | 時事
プレミアムフライデーとやらが始まりました。
政府、経産省が旗を振って、早帰りというよりも自由時間を増やすことで消費を増やそう、という経済的要請によるものです。

まあ笛吹けど、の典型です。メディアは政府筋の要請もあるんでしょうね、延々と話題を流していましたが、実社会ではどうだったか。話題にも上らないのが現実でしょう。

そもそも「月末の最終金曜日」という設定がお役所仕事というか世間知らずの典型です。
これ、月次、そして四半期、半期、年度の最繁忙期と重なるわけです。ただでさえ忙しい時に、そのピークに「早く帰社して遊びましょう」なんて非常識にもほどがあります。

そして、わかっているのに踏み込まないからおかしな話になるのです。
そう、時間だけでは人は動きません。収入が厳しい、余裕がないのに、15時に会社を追い出されてもやることはありません。
バブルのころを思い出してみましょう。残業をこなした22時、23時からでも夜の街に繰り出して、タクシーで未明に帰る。飲み屋にタクシーにとお金をよく使いましたよね。
そう、収入があれば、余裕があれば時間なんてどうにでもなるものです。

ちなみにNHKのニュースでは、えらく若い社長が率いるIT関連企業を映していましたが、結局商品券で釣っていたわけです。
その程度の企業しか例示できないのがお察しという感じですが、その会社、一部取引先にプレミアムフライデーによる早帰り(店仕舞い)を連絡していなかったそうです。
その場でスマホか何かでお詫びかたがた(もし相手がコンタクトを取ってきていたら最悪ですね)連絡を取るのが社会人ですが、何かするようでもなく、「反省材料ですね」というだけのような会社だから、さっそく飛びつくのかもしれません。

そして相変わらず能天気なNHKの女性アナが、早く帰れてうれしいですね、とはしゃいでいましたが、時給制の非正規雇用にとっては減給とか、作業ができる時間が減るとか、デメリットが山積している現実が見えていません。

だいたい、政府が旗を振って昼酒とは世も末でしょうに。