Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

更新遅れのお詫び

2014-06-30 23:39:00 | おしらせ
非常に多忙でコンテンツの更新に手が回らない状態です。6月は出勤日ベースで半分以上出張先という惨状で、体力、気力ともボロボロです。

本来であれば7月初めに北千葉道路の定期レメ[トを掲載する時期ですが、現地確認がようやく済んだ状態であり、また7月15日に牧の原IC♀刳。北IC間の掘割部が開通することもあり、それを踏まえたレメ[トとさせて頂きます。なお、現地の試走については、諸般の事情で7月下旬にならざるを得ない見通しであり、レメ[トの完成は8月に入ってからになります。
あわせて「生活バス」のレメ[トも、最終便以外の夜間の便の観察が出来ておらず、こちらも7月中の完成を目指しております。

逆にパワーアップした「東奔西走」でネタも仕入れており、コンテンツにしたいものもあるのですが、手が付かない状態ですが、8月中にはアップしたいと考えています。


山陽5000系のロング化

2014-06-28 02:48:00 | 交通
阪神℃R陽の直通特急が運転を開始して16年、すっかり定着した反面、当初期待された「乗り通し」需要は必ずしも多くは無い状況です。それでも神戸市内から明石を通して東播地区に向かう需要は少なくなく、「直特」が無ければその流動すら確保できなかったのかもしれません。

直通開始時にクロスシート車を揃えた山陽に対し、ロングシートの赤胴車を充当した阪神の「サービス格差」は、日中や土日の利用者が山陽車に狙い乗車する現象を生み、駅で配布の専用の情報誌には直特全列車のダイヤが山陽車、阪神車の表示付きで掲載されていたのも、そうした事情を反映していました。

阪神もこうした状況に腰を上げて、クロスシートの9300系を投入しました。そして8000系の更新では9300系と同様にクロスシート化したのです。
ただし短距離利用が多く、かつ梅田、三宮での乗客集中を考え、両先頭車はロングシートとなり、さらに直通需要よりも線内需要を重視して、更新車の大半は中間2両のみクロスシートになり、さらには8000系後期型の更新ではクロスシートを採用しなくなったのです。

座席定員的にはクロス、ロングとも同じで、山陽の5030系のような1+2シートだと却って座席定員が減少する(1両あたり8人の減少と結構厳しい)のを見ると、ロングシートもやむなし、と思う反面、通勤通学などの日常利用に対応を偏重することは、梅田から姫路まで通す意義の減退を示しています。


(5030系は座席が少ない)

それでも山陽車を狙えばクロスに乗れる、と思っていたら、遂に山陽車のロング改造が始まりました。
梅田方先頭車の5022号のみ、という編成ですが、バケットタイプのロングシートと板状の袖仕切り、さらに区分メ[ルという佇まいは関東流のアコモです。


(遂にロングシートに)

アコモ的には問題ない、というか阪神車よりも良好ですが、なぜ今ロング化改造なのか。
公式には混雑対応という話ですが、短距離利用が多い阪神線内、突端式の梅田駅を考えた、というところでしょうが、あとは梅田方先頭車に集中するのは元町、東二見であり、確かに梅田%閨A明石%兼ゥ、神戸三宮′ウ町の各混雑区間に対応となりますが、姫路、新開地、神戸三宮は逆に姫路方先頭車に集中する構造であり、「1両だけ」ロング化するのであれば逆に姫路方先頭車の方が理に適うのでは。


(車端部は前々からロング)

だったら阪神車のように両先頭車にすべきですが、どうも中途半端です。
そう考えると、混雑対応というよりも、転換機構をはじめとした構造物のメンテナンスや車内清曹フ簡素化といったコストダウン効果が主眼なような気もします。

ロング化を歓迎する声も聞こえてきますが、神戸市内ですら東播地区への乗り通しが小1時間になる現状、居住性は重要です。短距離利用の声の方が大きいのは分かりますが、ならば直通の旗を降ろして分断したほうが、三宮での着席サービスにもなるのでまだマシな施策です。


(側面から見る)

そもそもロングシートが好まれ、居住性も優れているのであれば、優等列車、優等車両に率先して使われるはずですが、そうではない訳です。当の鉄道会社にしても、行楽利用を誘う宣伝はクロスシートを描くケースが専らです。


(近鉄はL/Cカーで)

最大のライバルである新快速が、混雑対応としてのロングシート化を訴える声が根強いのに頑なに転クロを守っているのも、ラッシュ時になんとか耐えられるのであれば、それ以外の時間帯での移ろい易い乗客をきっちり囲い込む手段として居住性を高めているからであり、脚の長い(しかも「定価」での利用が多い)行楽需要の創出、確保につながっています。

一方で企画商品で割り引いてようやく、という状況で、しかも居住性も売りにならない方向にシフトでは、一体どうなるのか。少なくともこの編成を使用した阪神梅田行きに阪神線内で乗車した時、ロングシート化された先頭車にこぞって乗車していた、とは決して言えない状況だったのです。



思わぬ珍客

2014-06-28 01:01:00 | 交通
阪神・神戸三宮の中線は奈良行き快速急行の折り返しが専らですが、8時台の後半になると、12分ヘッドの運行が無くなり、回送で折り返すケースが出てきます。

普段は回送となる時間帯、神戸三宮の発車案内に見慣れぬ表示が。
先発直特、次発普通、次々発快速急行(厳密には次発の後神戸三宮止の山陽S特急の発着がある)という表示に軽い違和感を感じ、よく見ると「???」です。


(2番線、8時53分発は)

この時間帯は快速急行ではなく回送なんですが、そんなことよりも、「快速急行 難波」とあります。
停車駅のスクロールも「・・・ドーム前、桜川」で終わっています。
これは近鉄線内で事故でもあって無理やり難波で折り返しているのか、と思ったのです。


(なにやらごそごそ)

で、やってきた近鉄車。行先表示は青地の「快速急行」幕です。近鉄線内の赤地の快急なら、昔から「快急|難波」がありますが、阪神線内は青地なので難波行きの字幕が無く、種別のみの表示のようです。
このあたりは山陽車でイレギュラーな運用になると車側は行先の無い「直通特急」幕を出すのと同じようです。


(2006年3月の姫路駅線路切り替え工事の際に運行された直特飾磨行き。手柄行きは姫路行きのままで運行)

その割には事故等のアナウンスが無い、と訝しんでいると、駅員が電車前面で何やらごそごそしています。
次の瞬間、ようやく事態を把握しました。


(ヘッドマークはこんな感じ)

電車に取りつけられた小型のヘッドマーク、阪神流に言えば副標ですが、「三宮発 大阪難波経由 天理行」とあります。そして天理教の紋章と「月次祭」の文字。これが天理教の祭事に合わせて運転される臨時列車だったのです。


(青地に「快速急行」表示)

後から調べると、この電車、大阪難波から急行になり、大和西大寺から天理に向かいます。
そのためか難波で切った格好でダイヤ上は設定してるんでしょうね。ちなみに「難波」の表示、近鉄線の難波は「大阪難波」ですが、完全に無視されています。まあ近鉄車の幕式表示も「三宮」ですから。

乗って行きたい衝動が湧きましたが、仕事先に行く途中だったので泣く泣く諦めました。



涼しい所からの精神論

2014-06-28 00:27:00 | ノンジャンル
今年はエルニーニョ現象の影響で冷夏、という長期予報が出たも束の間、西日本を中心に平年以上の暑さになるようです。
そして早くも真夏日を記録する地域が増えており、よく行く関西でも真夏日となってベタベタの暑い日々が続いています。

こういう状況だとエアコンが無いとやってられませんが、関電管内では他地域からの融通で3%の余裕をようやく確保する有様ですから、真夏のピーク時にあわせて定検計画などを組んでいる今の時期、急激な気温上昇があると電力の余裕が実はなく、ブラックアウトの危険性が実は高い時期です。

そう言う悩ましい状況で聞こえてきた千葉市の公立小中学校のエアコン設置見送りの話。
市議会で却下されたのですが、要は事案に回す予算がないわけです。予算が確保できない、というのはこの事案に対する市当局や議会の意識の低さを示しているわけですが、耐震工事その他緊急性の高いものが他にある、という市長の弁明や、エアコンに頼らず耐える能力が必要、という議会筋の発言を聞くに、市当局の意識の低さというかレベルの絶望的な低さを感じます。

確かに予算が不足しています。他に喫緊の課題があるのも判ります。
でも他市では当たり前になりつつある公立学校のエアコン設置が政令市という地域のお手本となるべき拠点都市で未だし、というのはどうなのか。あれもこれも出来ない、といいますが、あれもこれもすべきなのに、あれもこれも出来ていない、つまり、やるべきことが出来ていない、遅れている、ということに対する言及が全くない、つまり、無責任状態なのです。

千葉市長はツィッターで今回の措置を弁明しており、それにコロッと納得してしまう人も少なくないですが、昨年の選挙で当選して2期目ですから初当選から5年が経つわけです。喫緊の課題をまだ完遂できない、あれもこれも出来ない、と言っていること自体が問題でしょう。

そう、前にもここで批判しましたが、昨年の市長選での演説をたまたま稲毛駅頭で聞いたのですが、「全国の政令市で唯一上水道と下水道の料金を別々に徴収しているのはおかしいじゃないですか」というのなら、4年間何をしていたのか?とまず自分が批判されて然るべき内容を平気で主張していたのと同じです。

そして千葉市長もそうですが、議会筋も、精神論で暑さに耐えろという時点で論外です。
市長や議員が学校に通っていた30年くらい前と今は違うのです。昔の首都圏では最高気温が真夏でも30度に達することはほとんどなかったのです。
それが今では真夏日どころか猛暑日です。夏休み期間以外でも当たり前のように30度を突破している、という状況の違いを全く無視して精神論を唱えるのは、酎рナB29に挑むより愚かなことです。

だったら昔は市役所や議会にもエアコンは無かったのですから、エアコンを付けずに頑張ってもらいましょう。次の世代を担う子供たちに一歩間違えたら命にかかわるような忍耐を強制するのなら、大人たちは率先垂範して忍耐すべきでしょう。自分達だけ涼しいところから頑張れ、というのは安全な後方で若者に対して特攻命令を出した高級将校なみの卑劣な行動です。

ちなみに、「次の世代を担う子供たち」のことを彼らがいかに考えていないか。
どこの自治体でも、最近は公立学校におけるソフト、ハード両面の体質改善を進めることで、私立に負けない教育を提供し、所得格差が教育の機会均等を損なうことが無いようにする、という流れになっています。

学習環境の改善も当然その一環であり、気候の変化で夏休み時期以外の猛暑が茶飯事になっている中で、学習に身が入る環境を整備するのは当然の責務であり、それが整っていないと、5月中旬から10月初旬まで、夏休み期間を除いても年間3ヶ月程度は勉強以前の問題として暑さに耐えるのが精一杯、となり、私立との格差は開く一方です。

そう言う弊害が明らかなのに、精神論で片付けようとしている公教育に対する意識の低さが、今の千葉市の現状と言えます。



昔から変わらぬ体質

2014-06-26 21:55:00 | ノンジャンル
今夜は早く引き揚げたので宵の口からTVを見れました。
で、NHKのニュースに続き「クローズアップ現代」を見ました。松本サリン事件から20年、当時の発症(受傷)タイミングにある特徴があった、という調査結果などの貴重な情報が、翌春の地下鉄サリン事件に活かされていなかった、という批判です。

前代未聞の事件ですが、必死になってかき集めた知見が活かされていたら、地下鉄サリン事件での対応も変わり、二次被害が大きく減らせた、ということです。確かにサリン、化学兵器である神経ガスが街中で使われるなどという発想はないですが、それでも松本の事例が知られていたら、対応は違っていたでしょう。

ただ、番組を見ていて、あれっと思ったのです。
あたかも貴重なデータを握りつぶしたかのような論調でしたが、その調査結果が発表される、つまり、共有されようとしたのは地下鉄サリン事件の当日だったのです。別に握りつぶしたわけではなく、発表が間に合わなかっただけです。

もちろん発表までの時間が経っていたのは問題ですが、意図的な引き伸ばしがあったわけではないでしょう。
それに、サリンという神経ガスを使った事件、いわばテロです。関係者で情報を共有する必要性はありますが、モノによっては対応の手の内を明かす、つまり、テロを起こす側に有利に働く可能性もあるわけで、時間がかかったことを一概に否定は出来ません。

そして松本サリン事件では第一発見者で被害者の方が犯人と疑われましたが、あの時メディアはその人が犯人であると決め付けていたわけです。番組はそれについて言及したのですが、取材先の専門家や警察に知見がなく正確な情報がなかったので、本当は専門知識と密閉空間など製造について素人の手に負えるものでもないのに、農薬を原料に素人でも作れる、とその人を犯人と決め付けて締まった、という責任転嫁です。
決め付けの非は一言も謝らずに、反省とも言わずに、考えるべき点が、と他人事で流したのは、20年経ってもなお反省すらしていない証左です。

ちなみに21時のニュースでは集団的自衛権の問題を大きく取り上げていましたが、例の無能キャスターがしたり顔で、議論を尽くすべき、丁寧に説明しないといけません、と時期尚早と言いたいつもりのようですが、理解する気も納得する気もない勢力に対して議論を尽くせ、説明しろ、というのはただの引き延ばしです。

そもそも国民は納得してないのではないのです。メディアと一部勢力です。理解していない、いや、理解する気がないのは。
それが分かっているから、何とかして引き伸ばそうとしているのです。ちょうど「55年体制」の社会党のように、少数勢力なのに牛歩戦術などで引き伸ばす。そして「国民の声を聞け」と少数派の肩を持つメディア。こちらも何十年たっても何も変わっていません。