Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

あんたが大将

2010-09-30 23:14:00 | 時事
北朝鮮の世襲体制は3代目を迎えるようです。
「人民」「民主主義」といいながら、極めて東アジア的というか古典的というか、「金氏朝鮮」として後世の歴史に残るかもしれません。

まあ3代目と言うのは微妙なところで、カリスマ性があり実績もある初代に、それを受け継いだちょっとぱっとしないが手堅い2代目の時代までは政権基盤はまだ確立しておらず、「元勲」クラスの存在感もある中、3代目が唯一絶対の地位を確立させる、というのが歴代中国王朝や日本の幕府の流れです。

ですから後世の歴史に残る存在になった国や幕府は3代目が傑出しており、滅ぶのもまた3代目、もしくは2代目から3代目への継承を阻まれて、と言うケースが多いですが、北朝鮮はどっちになるか。
前者となるとちょっと厄介で、あの国家がしばらく残ることを意味します。

さて、その3代目が「大将」に就任と言うニュース。
「あんたが大将」と言う軽口はともかく、大将ともなると軍の司令官としてある程度の能力がないと勤まりませんから大丈夫か?と言う印象を受けました。

しかし続報を聞いてびっくり。北朝鮮の大将は26人もいるそうです。
2代目の実妹も大将だそうで、いかに3軍合計とはいえ多すぎます。粗製乱造といったら失礼かもしれませんが、なんとも有難味のない「大将」です。

なんでも、大元帥は故人の初代の永久称号で、その下に元帥が2人。そのうち1人は2代目です。
さらに次帥が8人、その下に26人の大将といいますから、次帥が他国の大将クラスで、大将は他国の中将と少将クラスと言う印象です。
しかも将官はその下に上将、中将、少将と1階級多く、そうなると彼の地の少将は他国の少佐クラス(大隊長レベル)のようなイメージですが、陸軍だけで15個軍団の下に師団、旅団が100個以上あるので、編成上、将官が大勢必要なんでしょうか。

まあ大将の称号が少将クラスなら名誉職的な人も何人かはいるでしょうから不思議はなくなるわけですが、軍の階級がこんなにインフレ気味というのもあの国らしいユニークさと言えます。


秋場所が終わって

2010-09-27 23:49:00 | ノンジャンル
秋場所は白鵬の62連勝、4場所連続の全勝優勝で幕を閉じました。
前にも言いましたが、ライバル不在、三役陣以下と実力に懸河の格差がある中での連勝記録で角聖・双葉山の記録を更新されてしまうのも複雑なものがあります。

ただ、白鵬の努力と言うか精進は確かに立派で、千秋楽の日馬富士戦は、それこそニュース映画などでしか見たことがない双葉山の取り口を思わせるものです。
立ち遅れたかのように見えて充分の寄り切りは、いわゆる「後の先」そのものであり、受け立ちに見えて危なげない様子は双葉山もかくやという取り口です。

九州場所は7日目に69連勝、中日に前人未到の70連勝となりますが、今の幕内上位、小結関脇陣には白鵬を慌てさせることすら出来そうにないのが現実です。
もはや69連勝、そして70連勝はカウントダウンの状態に入ったと言って良いでしょう。

ちなみにこうした努力、精進は実は朝青龍が先人だったのですが、メディアが作った悪役のイメージで隠されてしまっています。一人横綱を長く務めた朝青龍が、若手気鋭の挑戦を退けてきたのも、白鵬のように体躯に恵まれていないだけにそれにも増しての努力が陰にあったのですが。

一方で魁皇はまさかの?カド番脱出を果たしました。
これでXデーの最短?は初場所になるので、春場所初日の前日となる3月12日改正で特急「かいおう」引退という筋書きが可能です。

しかしここまでくるとガチンコではないのではと疑いたくなりますが、カド番脱出を果たした相手は稀勢の里で、こちらは八百長記事で協会とがっぷり四つの週刊現代も認めたガチンコ力士とあって、しかもその一番で負け越しとなると、あの怪力もあり、手負いの魁皇侮りがたし、という結論も可能です。

もっとも、若手のホープ、有望株といわれ続けてはや何年。くすぶり続けると言うか、立ち枯れてしまったような稀勢の里に昔日の勢いはなく、あそこで割が組まれたこと自体がカド番脱出へのアシストと言う意味で、ガチンコでないということかもしれません。

十両降格の野球賭博組はさすがに格の違いを見せつけて大勝ちして来場所の帰り入幕を確実にしていますが、その位置で大勝ちした原因が不祥事だったということをきちんと自覚しているのかどうか。
降格組同士での取組に、「十両とは思えない熱戦」と無邪気なコメントをするメディアが多かったですが、反社会的勢力との関係、野球賭博など違法行為の問題など何一つ解決を見ていないわけで、親方衆や横綱も含めてまだまだ謹慎期間と言う自覚が足りません。

これでは早晩同様の不祥事が起こりうるでしょう。




一発激Vリーズ 不発編

2010-09-27 23:47:00 | 交通
阪神関係の有名なサイトでは既に取り上げられていたネタで、私も気がついていたんで取り上げようと思ってたんですが、行けそうでなかなか行く機会が無かった阪神梅田駅。
先週の出張では神戸空港からメ[トライナー、そこから東播エリアへ山陽電車で往復と言う行程に、関西エリア外で通年発売の「スルッとKANSAI2dayパス」(飛び飛び2日有効で3800円。羽田空港で本券が買える)を使ったのを機に、ようやく先週行ってきました。(実はメ[トライナー個札+三宮姫路1dayのほうが1720円/日と安いが、10月まで有効の2dayが1日分余っていた)

フリーパスであることを幸い、直特に延々乗車して辿り着いた梅田駅、夕方に乗ったのに野田を過ぎて地下に入る頃にはもう夜の帳と言う時間帯、わくわくしながらホームを歩きお目当ての場所に行くと、なんか様子が変です。

さすがに、というかやはり、というか、既に改修されてしまってました。
まあ即座に改修ではなく、結構放置されていたのですが、さすがにそのままはまずいと言う判断でしょう。ただ、張り替えた後が目立つあたり、あわててやった感もありますが。

で、そのネタ物件とは何ぞやと言いますと、正面出口に向かっての乗り換え等の案内看板です。
各線の乗り換え案内が出ている中、地下鉄に関して「御堂筋・谷町筋」とあったのです。

関西人だとお馴染みの通りの名前だけに一瞬スルーしそうですが、そりゃ違いまんがな、と言うのはいうまでも無い話。上記のサイトに輝く当時の写真を見ますと英文表記は「Midousuji・Tanimachi Line」とあり、谷町筋は谷町線の誤り、つまり前に一発撃ナご紹介した「阪急・阪神電車」と同じ発想の表記(御堂筋・谷町線)にしたかったようです。(英文もカンマでなく中黒と言うのもすごいですが)

しかし冷静に考えると、御堂筋、堺筋、今里筋の各線には筋が付き、四ツ橋、谷町の両線には筋が付きません。千日前、長堀(鶴見緑地)にも「通」が付きませんが、このあたりの基準も気になりますね。

おそらく付かないグループは筋や通の名前になった地名が沿線にありますが、付くグループは沿線にないか地名由来でないため、筋を付けないと沿線でないのにXX線(ex:堺線)とか、何のことやらといった感じ(ex:御堂線)になるので筋を入れたのでしょうか。

ただ今里筋線は今里を通りますし、将来は南下して杭全方面に行く計画もありますから、今里線でもよさそうですが、今里は千日前線も通るから筋を付けたのか、果たして真相はどうなんでしょう。



臥薪嘗胆

2010-09-25 14:23:00 | 時事
尖閣諸島をめぐる問題は最悪の幕切れとなりました。
水に落ちた犬は叩く文化の国に対して不用意な譲歩は禁物なのに、資源に加えて国民まで人質にとられた段階での譲歩は、我が国がこの程度の圧力で簡単に譲歩するという印象を全世界に発信してしまったわけで、取り返しのつかない失策と言えます。

奇しくも直前にアフリカでフランス人技術者が犯罪組織に誘拐されたニュースが出てましたが、前回は妥協せずに人質は殺害され、今回もフランスは特殊部隊を派遣して強硬な姿勢を崩していません。
国家は国民を守る義務はありますが、法律や正義を曲げてまで守る義務はありませんし、そういう時に事実上死を命じる権利を持つ存在なのです。そしてそこまで冷酷にならないと、残された国民の権利や安全が確保できないのです。

1977年のダッカ事件でハイジャック犯の日本赤軍の要求を容れて獄中の「同志」を釈放したことは全世界の失笑を買ったわけですが、今回の措置はそれにも勝るとも劣らない愚挙と言えます。

とはいえ外交慣習を無視した子供の喧嘩のような強硬主張を繰り返してきた相手に対し、着地点を見出すことは困難だったことも事実です。敢えて長期化させて冷却期間を設ける手もありますが、国内各方面への影響を考えると、そこまでのやせ我慢が可能かどうかという厳しい選択でもあります。

石原都知事は相手をヤクザと同じと看破しましたが、ヤクザに絡まれた時の現実的な対応は、「暴力に屈しない」というその筋が主張する綺麗事とはまた違うことも事実です。

そう考えると、今回の対応は「結果としては」同じ結果にならざるを得なかったのですが、そこへ至るプロセスが問題なのです。

つまり、政府は「圧力」を否定し、検察の判断であることを強調していますが、その筋書きであれば、法律に基づく判断しかできず、原則に対してその軽重を加味する例外しか持ち合わせていない司法当局が、法に拠らない判断をしたという越権行為というか、三権の別もわきまえない重大違反をしたという結果になってしまいます。
これは証拠の改竄よりも重大な問題であり、本来厳しく指弾しなければいけないのです。

国内法に基づいて粛々と判断するだけの検察に外交判断をさせた格好で幕引きを図った政府がおかしいのです。政治的判断で指揮権を発動して、政府がその責任を負うべきだったのです。しかし弱腰外交の批判を受けたくないのか、矢面から逃げてしまったのが政府の対応そのものであり、ある意味人に責任をなすりつけた最低の恥知らずでしょう。

今回のあるべき対応は、悲しく辛いですが、我が国の現状に鑑み、超法規的に釈放する、と政府が全責任を負って対応すべきだったのです。ちょうど日清戦争直後の三国干渉への対応と同じです。
清国との二国間条約で正当に取得した遼東半島を、独露仏三国の介入で返還した事件は、まさに無理が通って道理が引っ込む今回と同じ構図です。

あの時「臥薪嘗胆」を合言葉に政府は三国干渉を受け入れました。国民は憤慨しましたが、同時に厳しい現実もまた理解したのです。
同様に今回も、現在の日本は無理の前に道理をひっこめないといけない弱い立場であることを理解しないといけませんし、それを政府は国民に説明する義務があったはずです。

では今後はどうするのか。
よしんば三国干渉の故事に習っていたとしても、圧力に負けたという悪しき前例になったわけですが、今後はそうした圧力に実効性を持たさないようにする必要があります。

焦眉の急なのは、実効支配をしている領土でこのような領有権に疑義を生じさせかねない無様な対応をしてしまったことで、同様な領土への圧力が、実は領有権を主張している沖縄本島など「本土」や、島ではなく岩礁であるとして領海や経済水域の設定を否定している沖ノ鳥島にかかることは必至です。
尖閣も含め、これら領土に対する圧力を警戒し、場合によっては実力による排除も辞さない覚悟を事前に見せなければいけません。

また、経済的依存の解消を図るべきでしょう。今回も経済への影響を懸念する世論がこうした結果を後押ししましたが、モノカルチャー経済の如く1国に輸出も輸入も頼るようでは自立できません。
同時に現地生産して輸入することで「価格破壊」をしているような経済スキームの排除を図ることで、経済的依存の解消とデフレの解消、国内雇用の維持回復を図るべきです。

尖閣諸島がこれほど焦点になったのは地下資源であり、東シナ海のガス田問題もまた資源問題ですが、そういう意味でも我が国の領土領海、経済水域における開発を推進することで、資源の開発を進め、もしレアアースなどの発掘につながれば、まさに一石二鳥の効果です。
現状の相手を慮りすぎて自国領土の開発を手控えているような状況は早急に解消すべきであり、こうした平素からの備えを万全にすることで、圧力の無力化を図らなければいけません。

明治に生きた我々の先祖は、三国干渉から必死になって国力の増強を図り、日露戦争を戦い抜きました。その後の大陸や半島への行為については批判も少なくありませんが、少なくとも日露戦争の勝利によってようやく外交的、軍事的圧力から脱出できたのです。

三国干渉の屈辱をばねにした明治の日本人に対し、平成の日本人は「尖閣の屈辱」から何を得るのか。
少なくとも逃げ回る政府にその気概のかけらすらないことは確かです。









リスク管理が問われる行動

2010-09-24 01:40:00 | ノンジャンル
いわゆるモバイル端末を活用して移動時間帯にも熱心に仕事?をしている人をよく見かけます。
いかにも今風のビジネスシーンのようにも見えますが、そういう隣人に当たると実は迷惑です。

音声は切ってある、とはいえ、キーボードをタッチする音はするわけで、そこから派生するテーブルなどのカタカタ音も耳障りです。航空機や高速バスなどダウンライトの機内、車内では光源として目障りですし、隣人がPCを触っていて快適と言うことはまずありません。

先日のケースですが、リムジンバスの車内で隣人がPCを開いたときには閉口しました。夜半の羽田発の便、そこまでして仕事をしないと間に合わないのか。少なくとも最初5分くらいソリティアをしているようでは緊急性を感じません。
また、これも先日、総武快速のグリーン車に乗った際、疲れていて休むつもりで乗ったのに、隣人がPCを開いて作業を始め、テーブルの隅にはコーヒーショップのコーヒーを置いており、タッチ音にテーブルのカタカタ音、さらにコーヒーをこぼされやしないかと気が気でなく、休めませんでした。

このように狭い機内、車内での「作業」は迷惑至極ですが、上記のリムジンバスでの出来事のように、 隣人のPC操作は結構丸見えと言っていいものです。グリーン車の件では覗き見防止シートでも貼っていたようですが、それでも見えます。
そう書くとなにやら私が覗き見したような印象ですが、真っ直ぐ座っていて見えてしまうものは仕方ありません。何よりも見ないために視線を始終そらさないといけないと言うのも理不尽な話でしょう。

こういう人たちはおそらく、「自分は仕事が出来るんだぞ」「忙しいんだぞ」と変なプライドでも持っているのかもしれませんが、昨今のリスク管理、内部統制の流れを踏まえると、こうした作業を許している会社は情報システム分野でのリスク管理がなっていない、リスキーな会社なのです。

私も出張にはモバイル端末は欠かせませんが、これを使うのはあくまで出張先やホテルなど、衆人環境で無い場所に限定していますし、そういう内部規定になっています。
公共空間で車内文書を開くと言う行為がどれだけリスキーか。上記のケースで目に入ってきた文書はトラブル関係であり、もし私が熟読していたら話になりません。(ビジネスシーンでのメールは往々にしてタイトルで内容が分かるようになっている)

ちなみに気をつけるべきはPCだけでなく紙ベースでもそうです。数年前の話になりますが、満員の通勤電車、前で社内文書を開いているビジネスマンがいましたが、立ち位置の関係で私から丸見え。目をそらそうにも姿勢がきつく、否が応でも目に入ったその内容は、実は自分の仕事にもかなり関連があり、非常に有益な内容でした。
まあ見なかったことにしましたが、こうなると洒落にもなってないわけで、もちろん情報管理の内部規定では紙ベースでも公共空間での閲読は制限していることが当たり前です。

にもかかわらず今日も車内でPCを操作しているビジネスマンが後を絶たないわけですが、こうした情報管理の甘い会社との取り引きにリスクを感じる人は確実に増えてますし、そうでないと時代の変化についていけないと言えます。