津軽線の復旧について運営、運行形態の見直しをしないと復旧に着手しないと「人質作戦」を明言したJR東日本に対し、芸備線の復旧について5月末を目途と明言したJR西日本の対応が対照的です。
意外ですがこれまでJR西日本は「人質作戦」は取っていません。もちろん「お布施」のおねだりが度外れており、「お布施」が無ければ放置どころか「お布施」を受けながら改善しないというちゃぶ台返しまでしていますので、お行儀の悪さでは甲乙つけがたいです。
一方でJR北海道、九州は災害復旧を渋って廃線に持ち込んでおり、JR東日本もまた同様ながら、只見線でまさかの反撃を食ったので、自社路線での維持の条件(ハードル)をさらに上げていますね。そしてJR東海はきちんと復旧しています。経営状況の差とはいえ、いかに経営が厳しくとも他人の不幸に付け込むような行動はないでしょう。今後「お布施」を一切おねだりはしない、というのであれば別ですが、おねだりするのであれば、そこには「信頼」が必要です。その意味では「嘘も方便」を地で言って信頼を失ったJR東海のリニア問題は反面教師になります。
それでもJR西日本は西日本豪雨での復旧を何とか果たした後も自然災害での運休が年中行事のように起きていますが、芸備線であれ木次線であれ復旧しています。ただ復旧へのスピード感は遅く、限界利益も確保できない状況ですから動かさないことが最大の収益になるわけで、今回も5月末まで、といっています。
そして西日本豪雨での不通区間でも見られますが、ご大層な土木で法面や盛土の損壊を直したように見えて、「雨15」レベルの極端な速度規制を敷くなど、取り敢えず走れればいい、という感じがありありの様子は、持続可能な対応とも言い難いわけで、「放置」から「安楽死」を狙っているようにも見えます。ただ本当に「安楽死」に持ち込めたケースがないので、あるいは出血を最小限にした「放置」狙いでしょうか。適宜赤字を計上することで利益を抑えて外部流出を減らせるという趣旨で。
まあ芸備線はこれを機に廃止しても誰も文句は言わないでしょう。それよりも特に備北交通に体力が残っているうちに地域の公共交通をバスに一本化しないと、そして誰もいなくなった、を地で行くことになりそうです。庄原市内では既に基幹交通の広島への高速バスが減便、三次や庄原での分断と厳しさが募る状況です。
中国バスもかろうじて東廻り東城線と、町立病院と役場本庁がある旧三和町へのアクセスとなる油木ー高蓋間を維持しているだけになってしまい、神石高原町内の公共交通が壊滅的になっていますが(3月末で油木営業所が閉鎖されて単なる車庫になる)、広域合併した庄原市はどうなるのか。
全くの余談ですが、神石高原町はほんの7年くらい前までは中国バスが町内に路線網を持っていて、東廻り東城線で福山、東城。西廻り東城線で府中、福山、東城。その他で上下や豊松と合併前の各町村や近隣への足がありましたが、今は東廻り東城線と油木-高蓋間のみで、町営バスが油木から神石(呉ヶ峠)と豊松まであるほかは福祉タクシーでの対応です。
意外ですがこれまでJR西日本は「人質作戦」は取っていません。もちろん「お布施」のおねだりが度外れており、「お布施」が無ければ放置どころか「お布施」を受けながら改善しないというちゃぶ台返しまでしていますので、お行儀の悪さでは甲乙つけがたいです。
一方でJR北海道、九州は災害復旧を渋って廃線に持ち込んでおり、JR東日本もまた同様ながら、只見線でまさかの反撃を食ったので、自社路線での維持の条件(ハードル)をさらに上げていますね。そしてJR東海はきちんと復旧しています。経営状況の差とはいえ、いかに経営が厳しくとも他人の不幸に付け込むような行動はないでしょう。今後「お布施」を一切おねだりはしない、というのであれば別ですが、おねだりするのであれば、そこには「信頼」が必要です。その意味では「嘘も方便」を地で言って信頼を失ったJR東海のリニア問題は反面教師になります。
それでもJR西日本は西日本豪雨での復旧を何とか果たした後も自然災害での運休が年中行事のように起きていますが、芸備線であれ木次線であれ復旧しています。ただ復旧へのスピード感は遅く、限界利益も確保できない状況ですから動かさないことが最大の収益になるわけで、今回も5月末まで、といっています。
そして西日本豪雨での不通区間でも見られますが、ご大層な土木で法面や盛土の損壊を直したように見えて、「雨15」レベルの極端な速度規制を敷くなど、取り敢えず走れればいい、という感じがありありの様子は、持続可能な対応とも言い難いわけで、「放置」から「安楽死」を狙っているようにも見えます。ただ本当に「安楽死」に持ち込めたケースがないので、あるいは出血を最小限にした「放置」狙いでしょうか。適宜赤字を計上することで利益を抑えて外部流出を減らせるという趣旨で。
まあ芸備線はこれを機に廃止しても誰も文句は言わないでしょう。それよりも特に備北交通に体力が残っているうちに地域の公共交通をバスに一本化しないと、そして誰もいなくなった、を地で行くことになりそうです。庄原市内では既に基幹交通の広島への高速バスが減便、三次や庄原での分断と厳しさが募る状況です。
中国バスもかろうじて東廻り東城線と、町立病院と役場本庁がある旧三和町へのアクセスとなる油木ー高蓋間を維持しているだけになってしまい、神石高原町内の公共交通が壊滅的になっていますが(3月末で油木営業所が閉鎖されて単なる車庫になる)、広域合併した庄原市はどうなるのか。
全くの余談ですが、神石高原町はほんの7年くらい前までは中国バスが町内に路線網を持っていて、東廻り東城線で福山、東城。西廻り東城線で府中、福山、東城。その他で上下や豊松と合併前の各町村や近隣への足がありましたが、今は東廻り東城線と油木-高蓋間のみで、町営バスが油木から神石(呉ヶ峠)と豊松まであるほかは福祉タクシーでの対応です。