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木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

「ソウルが火の海」になる現実

2010年11月28日 | Weblog

朝鮮戦争再燃か?と思わせる事件が起こった。
北朝鮮によるヨンビョンド島砲撃
。この島は韓国のハブ空港仁川にも近い南北の国境線付近にある島で、北朝鮮の砲台も向けられている。
そんな一触即発のような島にも人々は住んでいる。なぜかというとこのあたりは豊かな漁場なのだ。
ワタリガニがたくさん獲れるので、漁師もいるし、魚介類を食べさせる民宿もある。
このところ、韓国の人達の関心は「経済」に向けられ、影を内包しつつも、韓国の力は急上昇しているように見えた。
北の同胞に無関心になり、顔は欧米や日本、東南アジアに向けられ、「経済進出」に浮かれていた。
「経済大統領」と言われる李明博氏は、経済を好転させることが自分の使命で、北は無視という立場だったような気がする。
今回の北朝鮮の砲撃は無法な挑発には違いないが、しかし北朝鮮がこんにちのような北朝鮮になったのにはそれなりの理由がある。
それについては、このブログでも7月25日の日記に、南北朝鮮分断の遠因は日本の植民地支配にあるという内容で書いた。
「朝鮮戦争」は米ソ両大国の代理戦争だった。ソ連が後押ししたのが金正日の父親である金日成だ。
ソ連の後ろ楯あってこその金日成体制なのだった。その後ろ楯であるソ連が崩壊してしまい、はしごを外された「金王朝」がどう生き延びるかと言ったら、今私達が目にしているような選択が当然の成り行きだったような気がする。
朝鮮半島の地図を見ると、韓国の首都ソウルが実に北緯38度の分断線に近いのに驚く。
「ソウルを火の海にする」という昔からの北朝鮮の脅しが現実的であることが知れる。
朝鮮戦争の際も、極秘に南進作戦を進めていた北朝鮮軍が、たちまちソウルを占領したわけだ。
だからこそ、金大中氏も、ノ・ムヒョン氏も北との対話を重視し、経済支援をして来た。北に住むのは同じ言葉、習慣、文化を持つ同胞なのだ。
同じ民族同士で殺しあう「朝鮮戦争」の愚を繰り返さないためには、やはり「対話路線」しかない。曲折があっても人的・経済的交流をすすめる
しか道はない。「ソウルを火の海」にしないために。
それにしても黄海での米韓演習とは。なぜアメリカがそんな中国の目の前のアジアの海で、原子力艦を押し出して演習しなければならないのか。
韓国は自国の安全のためにもアメリカとこんな場所で軍事演習しないほうがいい。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (歌劇)
2010-11-30 13:16:53
火の海になってもどこかでドンパチやり終わらせるべきかも。
核弾頭を備えたミサイルを開発し、それが他国に拡散し世界中がおかしなことになる前に・・・
返信する
アメリカがカギ (里村)
2010-12-04 23:24:38
Unknownさんへ。
「火の海」にしないカギは、アメリカが握っていると思います。
核放棄させるためにも、北朝鮮と交渉することが求められているのでは。
北朝鮮にとって、朝鮮戦争の休戦協定の交渉相手は韓国というよりアメリカでしょう。
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