木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

漱石はドメスティックバイオレンス

2020年07月25日 | Weblog

ここ一両日調子が悪くてパソコンは開きませんでした。連休は雨続きです。
私はGoToキャンペーンは関係ありませんが、この馬鹿げたキャンペーンを象徴しているようです。

夏目漱石のドメスティックバイオレンス
「漱石」について書いた本を読んでいます。
「漱石」を慕って集まって来る人達には紳士的な顔を見せていた漱石ですが、家族には突然癇癪を起して暴力をふるったりする、いわゆる「ドメスティックバイオレンス親父」だったようです。
今ではこうした態度は「ドメスティックバイオレンス」として指弾される行為ですが、「男尊女卑」の明治の世。家族は仕方ないとあきらめていて、嵐が静まるのを待った。
元々持っていた気質なのか、漱石=金之助は母が48才で生んだ子で、こんな年で子を産むなんて恥ずかしいと一時養子に出されたりして、幼い時に十分親の愛情を受けなかったことが影響していたようです。
だからと言って子供に無関心だったわけではなく気が向けば遊びに連れていってくれることもある。ところがそんな出先でちょっと気に入らないことがあると子供を殴りつけて周囲の人が唖然!
そんな思い出を後に出版社の編集者となった次男の伸六氏が書いている。、
一方漱石と並び称される明治の文豪森鴎外は今でいう「教育ママ」のもとでママの言う通りに結婚も決めていたようで、最初の妻とは早々に離婚、中年になってからもらった妻と母親の中の悪いことに悩まされる生涯だった。
しかしこんな環境で文学どころではないはずですが、それがそうではなく、そうした雑事から逃避する意味もあって文学を追求する人生だったよう。

コメント
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