木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

アメリカへの道、引き返す時

2009年02月10日 | Weblog

北欧諸国と日本の違い。
社会保障制度がやせ細ってしまっている日本。一方そんな日本と比較していつも引き合いに出される北欧諸国。
テレビ報道でもそんな北欧のセーフティーネット取材が盛んだ。
医療、教育、失業補償、雇用対策などの充実のために20パーセント以上の消費税を払っている北欧の人々。所得税もそれなりに高い。
それでも人々から「税金が高くて不満だ」という声より「高くてもそれは安心料だから」という反応が返ってくるのはなぜか。
それは何と言っても政府に対する信頼が高いからのよう。ここが日本と大きく違うところ。
日本だったら、「税金上げるんだったら、まず無駄遣いなくせ」の大合唱が起きる。
北欧諸国では議員や役人はおいしい仕事ではなく、志ある人の仕事になっている。従って議員になって利得に預かろうなどと考える人はいない。もちろん役人の天下りや渡りという発想はない。
それでも北欧諸国といえども最初からそうだったわけではなく、長い時間をかけて自国民が安心して暮らせるにはどうするのがいいか、自前で考えて来た結果が今なのだ。そしてこれからまた別の問題が起きてくるだろうけど、その時も自分達のことは自分達で考えて答えを出していくことだろう。
これに対して、日本は敗戦後ずっとアメリカの意向に従って政治が成されてきた。日本国民にとってどうなのかではなく、アメリカがこうしろと言うからそれに従ってきただけで、従うことで政権維持してきたのが自民党政府だ。
ソ連とアメリカという2大対立があった時代、アメリカの力が巨大だった時代には、日本もそれの恩恵を受けてやって来れたが、アメリカに余裕が無くなり、日本にいろんな無理難題を突きつけて来ている今、これ以上言いなりになっていると、日本は滅びてしまう。
私はこれらの番組を見ていて、アメリカ型社会へ向かう道を引き返すことが今日本国民に迫られている選択だと思った。

 

コメント
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