庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

政治家の世襲制によって挑戦意欲を失わせている。

2019-11-29 | 国創り政治問題

日本の政治や行政は、伝統的に組織を強化してきた「霞が関の中央官庁」によって、支配をされている。

保守党政権の場合は特に顕著だが、政権交代した野党の政治には、政策立案能力が低く、合意形成が不得意で、すぐに分裂してしまう。

長期的な観点が不足しているので、細部で対立すると、妥協策を生み出せる合意形成能力がないから、対立したママ停滞する。

停滞した状態を世論が許さない段階になると、無理矢理に対立を押し切って、一方を切り捨てるから、すぐに分裂した政権運営になる。

それに呆れて次の選挙では、安定政権を望んで保守党に戻ってしまい、世襲制によって、地盤を引き継いだ政治家が返り咲きをする。

こうして、保守政権が長く続くようになると、政策に対して不勉強のままに、当選回数を重ねることになる。

政治信条は、「揉めないこと」と、「分裂しないで、何ごとも無理な挑戦をしない」で、時が来るのを待つ。

その間は、中央官庁の方針に沿って、無難に対応するのが、長続きするコツだから、表向きだけを繕うことが政治活動になるのだ。

世襲で高い地位に就いた政治家は、ほとんど全部がこのタイプなのだ。

変動の激しい世界の流れには、周回遅れになるのが常態であるから、日本の経済も存在感も低下していく一方になる。

このままでは、日本は世襲制による封建国家の状態に落ち込むだろう。