今回の台風16号による超豪雨災害で、利根川水系での被害が最小であったことが、不幸中の幸いであった。
その災害最小化に貢献したのが、上流地域に建設した「八ッ場ダム」の新設であった。
台風上陸の前には、ほぼ空であっただダムの貯水量は、わずか二日間の山地への豪雨による流入で、ほぼ満杯に達している。
この間に下流域に流れる水量は調節されて、水位の上昇を抑えることが実現できていたので、堤防の越水も起きることなく、しのげた。
従来も台風襲来に備えて、数日前からダムの貯水量は最小にしておいて、上流域にもたらされる豪雨を一時的に貯留していた。
今回は、特に大型の八ッ場ダムの工事がなんとか間にあったのだ。
日本には従来から台風の襲来に備えるダムが、日本中の山間地に建設されて機能してきた。
これらの完成しているダムの貯水量を大幅に増量させることは、実行可能な建設技術であることが、公表されている。
既存のダムの嵩上げ工事で、貯水量を増やし、ダムの有効水位が高い状況を作ると、水力発電量は現状の実力から、ほぼ倍増される。
この提案をすでに紹介しているが、発電量増大の効果の上に、万が一の台風襲来時にも、下流の洪水を予防する役割を担える。
国の総力をあげて実行すべきダム嵩上げ計画を推進するのは今だ!!