庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

世界の合意はクリーンエネルギーと海洋汚染対対策だ。

2019-06-27 | 環境問題・プラスチック汚染

最近までの世界の潮流は、経済成長を活発にするには、自由貿易体制と人の移動の自由化を促進することだと、広められてきた。

しかし欧州においては、中東の難民の大量流入によって、先進国の低所得者層の雇用を侵食する事態となっている。

しかも、従来よりも低賃金でも仕事を求めて、国境を越えて移動してくるので、EUの目標としてきた国境なき自由市場は、破綻している。

それでも、国境を越える物の移動の自由は今更、管理を強化できることはも至難の技になり、自由化の行き過ぎと言われている。

それでも、「自由市場主義の経済活性化を是とする既得権勢力」は、この行き詰まりを認めようとせずに、市場自由化を目標にしている。

トランプは、自由化の行き過ぎが、アメリカの国力を弱めていると宣言して、北米の自由貿易体制を、メキシコとカナダに再交渉させた。

欧州諸国でも、自由貿易の行き過ぎに歯止めをかける政治勢力が躍進中で、自由化促進の与党勢力と脅かしている。

自由貿易体制は、もはや、世界が合意できる目標ではなくなっている。

その代わりに、クリーンエネルギーの普及促進においては、欧州はもとより、アメリカの各州でも独自の目標となって、世界の先進地域での共通目標に格上げされてきた。

そして、海洋汚染対策に後ろ向きのアメリカと日本も、2019年からは、世界中が合意すべき目標として、認める方向に転換している。