20世紀はエネルギーの石油転換の時代で、多くの技術進歩や、産業革新が引き起こされたのは事実である。
自動車の飛躍的進歩と拡大がもたらした利便性向上と生活水準の上昇は、石油の採掘と輸送、消費拡大だけでなく、波及効果は大きかった。
しかし、原油産地が偏在した上に、産油国の利権による独裁的な非民主国家が力を持って、世界の平和を脅かす根源となっている。
20世紀は膨大なエネルギー消費によって、成り立つ産業連関もあって、石油利権の弊害には、多少のことは犠牲にしてきたが限界である。
21世紀になって、代替エネルギーの実現が「再生可能エネルギー産業」によって、担えることが明らかになってきた。
技術進歩の飛躍的な実現によって、経済的にも「再生可能エネルギーに依存した経済」の方が、安定的、かつ波及的拡大が可能になった。
今や、石油消費を拡大する意味はなく、平和維持と、地球環境問題への対処から、石油依存を完全にやめていくことが正しい選択となった。
すでに世界の潮流は2050年を目指して、エネルギー分野での脱石油依存が、世界の先進国の共通の目標となっている。
さらに、プラスチック製の製品に依存した世界の産業も、バイオマス由来のプラスチックへの転換の流れが始まった。
【世界の不安定要因である石油依存】から転換を果たすことが、21世紀前半の最重要課題であることは、もはや自明になっている。