庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

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二島返還で主権移譲はしないとはプーチンも小物だ。

2018-11-16 | 国創り政治問題

ロシアとの将来的な友好関係を築くには、平和条約の締結が欠かせないのは当然だが、プーチン大統領の腹づもりでは、ゼロ島返還だ。

安倍首相は、二島先行返還の方針をとると言明しているが、今までの4島返還の基本方針には、一言も触れていない弱腰交渉の様相だ。

自分の任期中に成果を出すには、とにかく二島の返還交渉に限定しないと、ロシア側の「不法占拠ではない」、との主張を崩せないからだ。

安倍首相の魂胆を見透かしたプーチン大統領は「前提条件なしに、平和条約の締結が先行で」と突然言いだして、揺さぶりをかけていた。

今度は、二島の先行返還といっても、【引き渡す、としても主権は渡さない】との、無理なこじつけをして、日本側の弱みを突いてくる。

1956年の共同宣言には、『平和条約締結後に歯舞、色丹の二島を引き渡す』と明記してある。

しかし、【どちらの主権になるかは触れていない】との細部をほじくり返して、プーチン大統領は、交渉条件をロシアペースに引き込む。

「『引き渡す』という言葉は、主権を含むのは当然」であるが、外務省の一貫した主張を、ねじ曲げるプーチン大統領は、小物官僚の根性がにじみ出ている。

このような、信用できないリーダーでは、平和条約の締結後に、日露の有益な大プロジェクトを、発足させることが、期待薄になるだろう。