東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
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国家公務員給与5%削減

2011-04-07 | 経営の気づき
震災復興財源に充てるため、国家公務員の給与を5%削減するとのこと。賛成ではあるが、民主党のマニフェストには、当初2割削減と唱っていたはずだ。それが、震災復興に充てるという大義名分があるにもかかわらず、わずか5%とは合点がいかない。

国家危難のとき、わずか5%の痛みを強いるだけでよいのか。国の危機を立て直すためには、歴史に学ぶのが肝要だが、借金地獄で日本一貧乏な藩だった米沢藩を再建した上杉鷹山公の例を見てみよう。

果たして、鷹山公は一体どのようにして財政を立て直したか、内容を簡潔にまとめてみた。

1.人員の整理
2.田畑の整備と、漆・桑・楮の百万本の栽培計画
3.殖産興業に力を注ぐ
4.米織物の工場を開く
5.実用の学力と人材育成
6.上書箱の設置
7.神仏への誓願

上杉鷹山公が家督を相続した時に、藩士の給与総額だけで藩の収入の90%以上を占めていた。藩の収入が15万石なのに対し、5千人の家臣の給料だけで13万石費やしていた。これでは米沢藩がいくら努力しても、借金を返せるはずがない。

そこで、鷹山公は人員の整理を大規模に行った。参勤交代による出費を抑えるためにも、行列の人数を減らしたり、奥女中なども当時は50人ほどいたが、9人にまで減らし必要最低限の人数に絞った。

このように、つらくてもやらなければならないのが、人件費の削減である。


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