東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

なま返事

2012-10-20 | 経営の気づき
「はい」という返事に対して、「うん」とか「ああ」とかのなま返事が帰ってくると、この人分かっていないなとか、私の意見に同意していないと勘繰ってしまう。しかし、一面では、意見を留保するときに便利に使える言葉だ。

とりあえず返事を保留したいとき、納得もしていないが否定もしないという態度をあらわすときに、なま返事は大変有効な言葉である。

確かに、私はこれまでの人生において、「なま返事は敗残者のための福音」「40パーセントの確信があれば自信たっぷりに肯定すべし」などデジタルな生き方を標榜してきた。しかし、最近は、時と場合によっては、なま返事も必要ではないかと思い始めた。

なま返事の基本形は、肯定と否定をぼかすことである。「うん、いや」とか「いや、でもまあ」などがこれに当たる。相手は、なんとなく納得したような気になってしまうから、当座しのぎの会話には便利だ。しかし、この言葉を受けたときは、用心しておかないといけない。


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2 コメント

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判断の大切さ (パイカジまっちゃん)
2012-10-21 07:13:48
返事は、判断のバロメータになります。
元気がいい返事だと、それが間違っていたとしても潔い返事に聞こえますし、フォローのしがいもあります。
逆に中途半端な返事だと、その返事自体の信ぴょう性が疑われ、フォローのしようが無いと思うのです。
今日の東矢先生のブログから「判断の大切さ」という言葉を連想しました。
返事をする側も大事ですが、その返事を聞き入れ、その返事が自信あるものなのか、中途半端なものなのかを判断する方もメリハリが必要だと思います。
はいの返事一つ、本当に大事だと思います。
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バロメーター (ken)
2012-10-21 08:47:02
世の中には、色々なバロメーターがありますよね。その一つが返事とは、なかなか面白い見方です。これをヒントに新しい、ブログネタが出来ました。4日後に登場します。笑
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