東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
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期待されると期待に応えようとする

2014-02-18 | 経営の気づき
人間は期待された通りに成果を出す傾向がある。このことをピグマリオン効果というが、別名、教師期待効果とかローゼンタール効果とも呼ばれる。

アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールがネズミを用いた実験で、こんなことをした。「このネズミは 利口なネズミの系統」と学生に伝えたネズミと、「このネズミは動きが鈍いネズミの系統」と学生に伝えたネズミとの間で、迷路による実験結果の差を調べたところ、「利口な ネズミ」と伝えられていたネズミのほうが結果が良かったという実験結果が得られたのだ。

この結果から、教師の生徒に対する期待や態度が、生徒たちの知能や学習の意欲に大いなる影響を与えるということが発見され、ギリシャ神話に因んでピグマリオン効果と名付けられた。

例えば、仕事のできない人たちを集めた部署、窓際族と呼ばれる方たちは、会社から何も期待されていないと分かっているから、積極的に働かない。能力がないから働かないというよりも、期待されていないことの方が大きい誘因になっていることを知るべきだろう。