東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

届けられた祈り

2010-01-28 | 私の師匠
松山の私の家族と東京の妹の家族が、最近、ある願いを持って祈り続けていた。一昨日の義弟の手術の成功を願っての祈りである。この前の日曜日、火曜日の手術を迎えるに当たり、妹の家では、家族4人揃って写経をしたそうである。落ち着いた一日になったとか。

一方、松山の我が家では、家族3人で、いつもお参りしているお寺で、お百度参りすることにしていた。しかし、前日の土曜日、私と家内は、嘔吐下痢症にてダウン。したがって、お百度参りは我々夫婦は行けず、母一人の実行となった。でも、私は、かろうじて写経は果たせられた。父の遺品の書道道具を引っ張り出しての、久々の写経であった。

この東京と松山の願いが通じてか、手術は成功。6時間の予定がかなり時間をオーバーしたが、成功したとの報告が入った。

義弟は、勤めている会社の広島支店長時代に、こんな出来事があった。例年だと、決算期末の時期は、支店長の指示のもと、取引先に一時的な押し込み販売を行う。見掛けの数字作りである。しかし、彼は、歴代の支店長とは異なり、意味のない無駄な行為と考え、押し込み販売を指示しなかった。その時、妹には、「もしかすると首になるかもしれないから、覚悟をしておけ」と言ったそうである。何しろ、売上高が一気に落ちるのであるから、本店から目玉を食らうことは間違いない。

しかし、そのあとが見事である。叱られたことを言い訳もせず、1年後に、実績として数字を作った。押し込み販売をしていないのであるから、翌期には数字が増えるのは確実。さらに加えて、彼の営業力で数字を伸ばした。

物事の本筋を見て行動する彼には、脱帽である。その彼の手術の成功に、心から感謝している。