東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

自然の理

2008-06-24 | 経営の気づき
命を保つ人間の体は、最新科学でも追いつかないすごい仕組みを持っています。


例えば、赤ん坊が生まれて2週間くらい、母親の母乳が出にくいのはそれ相応の理由があるからです。赤ん坊は胎内にいる間、排泄をしていないので、生まれてから1週間は、排泄機能を中心的に働かさないといけないらしい。その間、母乳が出続けると、赤ん坊の体調が狂ってしまいます。だから、そのことを本能的に察知している母体は、母乳を出さないのです。

また、母乳が出にくいから、赤ん坊は乳を強く吸う。これが、あごの骨と筋肉を強め、脳の発達を促すことになります。

「求める」「与える」というこの両者の関係が適度に調和されている、この命の営みは本当に偉大です。しかし、命の営みと異なり、社会の営みの世界では、こうはいきません。

例えば、商売の世界であれば、とにかく自社の儲けを第一に考えるのが常です。しかし、「お客様に提供する利」を第一に考え、「自社の利」を第二義的に考える会社があるとすれば、顧客の評価は高いはずです。それは、自然の理に叶った行いだからです。