ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

人間に必要なもの

2014-03-20 17:58:58 | 日記・エッセイ・コラム

人は自分と世界を分けた時から、

迷い子となってしまった。

戸惑いと不安の中にある。

人以外の生き物は自分と世界を分けない。

自分は世界であり、世界は自分である。

だから戸惑いはない。

ただ現実が在るのみ。

・・・・・

人は惑う。

それなら惑う者はどうすれば良いのか。

惑いを打ち消す力があれば良いのだが、

そんなものは実際あるのか。

思うに、

それは「信じること」である。

ひたすら信じることである。

でも、時として揺らぐ。

ではどうすれば良いのか。

どうすれば揺らぎを押さえられるのか。

また思う。

それは「祈ること」である、と。

ここでやっと惑いは押さえられる。

・・・・・

「信じること」と「祈り」こそ、

人間には必要である。

信じるというだけでは心もとなく、

祈ることにより思いを定める。

それが自分と世界を繋ぐ。

安定の世界である。

ゆるぎない現実である。

それはつまり「信仰」である。

信仰は宗教ではない。

宗教の基ではあっても、宗教ではない。

だから信仰があれば無宗教でもかまわない。

それに信仰の核心は何でもいい。

何を信じてもいい。

それこそ自由である。

それこそが自由である。


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