私が登山をするようになってから、かれこれもう8年位になります。
当時、医者から高血圧症の治療の一環として毎日の運動を勧められたのですが、毎日朝早くから夜まで働いていたので、日曜日にまとめて1週間分の運動ができないものかと考えた結果、試しに始めたのが軽登山だったのです。
それまでマンションの隣にあった市の公園周囲をジョギングしたり、少し遠くまでウォーキングをしたりもしましたが、単調で長続きしませんでした。
しかし軽登山には、いつも目指す頂上があり、そこに辿り着けば、見たことのない凄い景観に我を忘れる事ができるのですから、飽きっぽい性格?の私にも続いたのだと思っています。
次にこれまでの私の簡単な「登山記録」を書いて見ます。
①1998年
始めは標高300m程度の琴似の「三角山」に登りました。そこから見た札幌の街は、信じられないくらいの迫力で私を圧倒しました。
直ぐに次の計画を立て、近郊、定山渓の「八剣山」(標高498m)、JRで小樽の向こうの塩屋駅まで行って登った「塩屋丸山」(629m)、「定山渓小天狗岳」(765m)、車で7合目まで行けるので1時間弱で頂上に登れる「樽前山」(1041m)とガイドブックを頼りに少しずつ標高差の高い山に登り始めました。
雨降りの翌日登った「小天狗岳」では、粘土質の急峻な登山道が滑って、なかなか上手く下りる事ができなかったのですが、近くに住み、よく登るという63歳の男性の方が助けてくれました。
それ以来、私は、赤い帽子やバンダナなどを身につけて、少しでも若々しく見えるような出で立ちで出掛ける事にしたのです。その方が困った時に助けて貰えそうだと思ったからです。
そして、その年の夏にはついに「札幌岳」(1294m)や「尻別山」(1107m)に登頂でき、秋には「大雪山旭岳」(2290m)、「恵庭岳」(1320m)にも登れ、自分の登山力成長に気を良くしました。
道民の森の「神居尻山」(947m)は、その急峻な山容が気に入り、少し遠いのですが、翌年から何度も通う事になりました。
②1999年
この年は雪解けを待って初めての「藻岩山」(531m)、支笏湖を見下ろす「紋別岳」(865m)と隣の「イチャンコッペ山」(829m)、銭函から「春香山」(907m)に登りました。
5月始めのこの年の「藻岩山」は、雪解け水が登山道に溢れてぬかるみに足を取られ、長靴を履いてくるべきだったと反省しました。
また、「イチャンコッペ山」では、私の後を鶯が良い声で鳴きながらずっと着いてきてくれ、ことの他嬉しかったです。
「春香山」では、5合目位から上にはまだたっぷりと残雪があり、特に山小屋の裏は雪解け水の流れる小川ができていて、短い登山靴で渡るのは厳しかったです。
下山時は頂上から雪上を滑り降りて楽しかったのですが、雪の傾斜路を登るのは一足ずつ滑って戻ってしまうため、本当に疲れるものだと思いました。下山後、車の運転中、意識が時々無くなるのではと思う程疲れ、やっと帰宅しました。
夏には「手稲山」(1023m)、道民の森から「ピンネシリ」(1100m)にも登りました。
両山ともやっとの思いで頂上に着いたのですが、見ると立派な車道があり、ひどくガッカリした事を覚えています。手稲山では、大きな岩盤が積み重なっているガレ場のきつい登りを体験できました。
秋には定山渓奥の元山鉱山から「無意根山」(1465m)へ、また、遠出をして「雄阿寒岳」(1370m)、「長万部岳」(972m)へと標高も所要時間も増して行きました。
それと同時に、下山時、左膝が傷むようになり、整形外科に行きましたが、「登山を止めなさい」と言われただけでした。
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