≪黄土高原をバスで「西寧」へ≫
「七彩丹霞(カ)国家地質公園」を観光した午後は、4000mの峠を2つ越えて、340kmの行程を8時間ひた走り、「青海省」の省都「西寧」まで行った。
峠の3400mの所で青空トイレを使った時、空気が薄く呼吸が苦しかった。
山の雪解け水が川になっているところを暫く進むと、ダムが造られていた。その周辺では、ポプラの苗を沢山育てていた。
所々に5月15日から1ヶ月間、採取が解禁された「冬虫夏草」を取る人達のテントが点在していた。ある場所では数十人もの人達が一斉に「冬虫夏草」を取っていた。
自身がチベット族だというガイドは、「冬虫夏草」は3500m以上の所に生える万能薬で、とても貴重なものだ。1本50元はするので、遊牧民や農民は解禁のこの時期、1ヶ月ほど一斉に山に入るのだと説明してくれた。
バスの中で実物を見せてくれた。3~4cmの幼虫の先に草が生えたものに見えた。(下の写真は、西寧のスーパーの売り場で写したもの)
またガイドは時々窓外に見える遊牧民が放牧している「ヤク」について、干し肉にして食べたり、毛でテントを作ったりするのだと説明してくれた。
このあたりに住む「チベット族」の子どもは、7歳から小学校に入るが、10日間学校に寄宿し、休みの4日間は家にもどるという生活をするので可哀相だと話してくれた。
小学校では中国語の他にチベット語も学ぶ。中学、高校、大学では、英語、日本語も学ぶそうだ。そうしないと仕事に就き、自立できないのだという。
バスは景色が変化する山道を走り終わり、10時近くにやっと「西寧」の町に着いた。
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