これは以前、ある建築事務所の経営者のブログの「飽きが来ないのは名前の無い家」に投稿した私の文です。
『現代の子供が好む食べ物は、「おかあさん やすめ はは きとく」だと言われて久しいです。
オムレツ、カレーライス、アイスクリーム、サンドイッチ、焼きそば、スパゲティ、メンチカツ、ハムエッグ、ハンバーグ、餃子、ト ースト、クリームスープです。
いずれも手間がかからない洋風一品料理や食品添加物の多い加工食品や市販食品も多いです。子供は多忙(?)な親が小さい時から毎日与える簡単な油っぽい食事に馴染み、それらを好きになるのだと思います。
これらはカップ麺の様にカロリーは満たされていても、塩辛かったり、その他の栄養的なバランスが必ずしも良いとは言えません。
これに対して伝統的な日本の味、お袋(私は親と言うべきだと思いますが)の愛情と知恵を大事に取り入れ、栄養や季節感が豊かな献立にするべきだという考え方から、日本家政学会では「おかあさん だいすき ママすてき」(おから、秋刀魚や鰯の蒲焼き、小豆飯、秋刀魚焼き、だし卵焼き、いも、寿司、きんぴらゴボウ、松茸ご飯、丸干し鰯、すき焼き、天ぷら、切り干し大根)などを多く取り入れた食事を子供に食べさせようと提唱しています。
従って「名前があるから良い食べ物だ」と言うのではなく、誰でも知っている名前の当世流行の食べ物は、簡便さ、見た目の良さなどから大衆のイメージを形成し易い。けれども本質的に良いかどうかは別の物差し~食べ物なら健全に成長し、健康を維持できるかどうか、家なら住み手の生活に合うかどうかの視点が、寧ろ大切なのだと私は思います。』
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