なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

左膝部の蜂窩織炎?

2024年08月06日 | 心血管疾患

 8月2日(金)に80歳代後半の男性が発熱外来を受診した。4日前から38~39℃の発熱が続いていた。

 発熱外来なので、コロナとインフルエンザの迅速検査から始まるが両者陰性だった。問診では呼吸器症状はなく、発熱以外の症状はないということだった。悪寒戦慄はなかった。高齢者なので、何らかの細菌感染が疑われる。

 

 画像検査、血液尿検査をすることにした。胸部X線で肺炎はなかった。尿混濁もなく、肝機能障害もなかった。四肢痛はないというっていたが、下肢をみると左膝関節の伸側に発赤を認めて、ぷよぷよとしていた(液体貯留を示唆)。

 膝関節全体が腫脹しているわけではなく、膝関節の屈伸は問題なくできた。膝関節X線ではOAの変化にも乏しく、きれいな関節だった。

 発赤は膝蓋骨の大きさで境界は比較的明瞭だった。蜂窩織炎というより丹毒様なのかもしれない。入院で抗菌薬を開始すると、週明けには解熱していた(発赤も退色していた)。 

 

 発赤した左膝関節部の痛みを再度訊いても痛くないという。圧痛はあると思うが、それほどではないようだ。他疾患の可能性もあるので、血液培養2セットは外来で提出しておいた。

 

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