なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

腎破裂

2023年10月29日 | 泌尿器科疾患

 10月27日(金)の昼前に救急車の音が聞こえてきた。後で確認すると、打撲による腎破裂だった。

 76歳女性が自転車に乗っていて、縁石に乗り上げて転倒した。左側胸部を打撲して、側腹部から背部の痛みがあり、救急要請した。

 救急当番は外科医(大学病院から応援)だった。胸腹部CTで肋骨骨折はなく、肺病変もなかった。問題は腹部にあり、左腎臓が破裂して周囲に出血が広がっている。骨盤底部にも出血がたまっていた。当院は現在外科手術ができないので搬送になる。

 水曜、木曜、金曜と大学病院外科から応援(バイト)に来ている。外科の常勤医がいないので、外科外来の受診者は少ない。それで救急当番をお願いしている。入院になる時や判断に困る時は、当番の常勤内科に相談してもらうことになっている。

 水曜と木曜はずっと同じ先生が来ていて、慣れている。搬送が必要な時は直接自分で手配してくれる。金曜は交代で来るので、こういう時はどうするかというのがわからないことがある。

 その日の当番だった現在内科を診ている先生が呼ばれた(もともとは消化器外科医)。地域の基幹病院救急部に連絡すると、受けてもらえて、救急搬送となった。

 左腎臓を摘出することになるのだろう。消化器外科の扱いになるのか、泌尿器科の扱いになるのかわからない。他の内臓損傷の評価も必要なので、合同で診るのだろうか。

 腎破裂は始めて見た。

 

コメント
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