なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

気管支喘息発作

2023年10月05日 | 消化器疾患

 10月1日(日)日直の時に気管支喘息発作の54歳女性が救急外来を受診した。3日前から喘鳴が続いて、夜間は横臥できなかった。(会話は可能)

 2007年から2008年にかけて呼吸器外来(当時は呼吸器科常勤医)に通院したが中断していた。その後2016年末から2021年まで呼吸器外来(大学病院から非常勤)に通院していたが、まだ中断していた。症状が治まっていたので、大丈夫だと思ったそうだ。

 時々は症状があったのではないかと思われたが、何でもなかったという。20歳から喫煙していて、それは昨年喘息に悪いと思ってやめたのだという。少し喘息症状が出ていたのかもしれない。

 酸素飽和度が94~95%(室内気)と低下していた(頻呼吸なので本来は100%になるはず)。胸部X線で異常がないのを確認して、座位で休んでもらってステロイドの点滴(デキサメサゾン8mg)とネブライザー(ベネトリン)を行った。

 古い医者なので、その後ネオフィリンの点滴(250mg)も行った。呼吸器外来では吸入ステロイド(ICS+LABA+LAMA)とテイフィリン・モンテルカストの内服が出ていた。

 入院治療を勧めたが、入院はしたくないという。何度か勧めたが、同意しなかった。翌日からならず受診してもらうことにした。

 真面目に通院してくれるが、喘鳴は続いた。10月2日、3日、4日とデキサメサゾン8mgを継続した。本当は2日同量で入れて漸減するつもりだったが、できなかった。

 5日は当方が休みをとっていて、呼吸器外来(中断前の通院で診ていた先生)があるので、そこで診てもらうことにした。吸入ステロイドは日曜日の受診で院内処方(3剤併用吸入薬はない)だったので、ICS/LABAで開始した。喫煙者だったので、LAMAが必要なのだろうか。

 4日の段階では、夜間横臥して寝られるが、午前2時ごろに咳き込んで起きて座位になる。その後、また横臥して数時間寝られるとはいう。

 

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