なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

院内でCOVID-19

2022年11月14日 | Weblog

 土曜日に感染管理ナースから連絡が来た。地域包括ケア病棟の看護師さんが、新型コロナウイルス感染症に罹患していたことが判明したという。

 濃厚接触者の割り出しをすると、いっしょに昼食をとった職員2名と、マスクをつけていない入院患者がいる。症状はないので、2名の看護師さんと看護助手さんは自宅待機として、患者さんは病室移動なしで経過をみることになった。

 

 日曜日のまた連絡が来て、入院患者1名が発熱したという。褥瘡で皮膚科に入院している高齢女性で、その日の午後に処置に来ていた皮膚科医がコロナのPCR検査を提出すると、陽性だった。感染病棟が1床空いていたので、そちらに移動させていた(内科に転科)。

 さらに看護師さんと看護助手さんが発熱していた。二人とも自分でコロナの抗原検査を行って、前者は陰性、後者は陽性と出ていた(偽陰性だろう)。病院でPCR検査を出そうとしたが、日曜日の発熱外来はすでにいっぱいで、検査は月曜日になった。(職員なので通常は追加で検査するが、救急搬入もって発熱外来で対応できなかった)

 

 今日は陽性者が出た病室(4人部屋)に入院していた2名の患者さんのPCR検査を行ったが、陰性だった。今週はそのまま経過をみて、症状(発熱)が出現した時にPCR再検予定とした。罹患した入院患者さんはレムデシビル点滴静注で治療を開始している。

 使える病室は急性期病棟だけになる。地域包括ケア病棟で入院対応する眼科の患者さん(白内障手術、眼科は非常勤)は入院延期とした。透析患者さんのPTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty)は延期する余裕がないので、急性期病棟入院で行うことになった。

 そうすると急性期の入院を制限するしかなくなる。地域の基幹病院、消防本部(救急車)、大学眼科医局などに病院の状況をお知らせすることにした。今のところ4名の発症で、ここまで抑えておきたいが、どうなるか。

 地域包括ケア病棟では1週間前に、看護師さんがCOVID-19に罹患して休んでいる(自宅静養)。子供が罹って、その後夫が罹って、自分も感染した。こちらは家庭内感染で時期的には今回のとは違うのだろう。

 看護師3名と看護助手1名が休むので、1週間新規入院はないとしても病棟運営は大変になる。

 

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