月曜日の朝病院に来ると、日曜日の日当直(バイト)だった大学病院の外科の先生から、連絡がきた。直腸癌術後再発で消化器科の外来に通院している89歳女性を入院させたので、よろしくということだった。
日中に食欲不振で受診して、いったん帰宅としたが、夜間に再受診したので入院にしていた。肺炎として抗菌薬を投与していた。
外部の病院からの日曜日当直の場合、午前7時半ことには帰っていいことになっている。(夜間の入院があったことは、当直の看護師が担当医に連絡する)慌てる様子もなく、朝食(検食)を食べて帰って行った。
2016年に血便で受診して、当院外科(当時)で診断されていた。直腸癌を診断されて、家族の希望でがんセンターに紹介となった。
手術した後に腸閉塞になった時も同じ外科医が診て、手術適応として癌の手術をしたがんセンターに紹介していた。その後再度腸閉塞になった時もまた同じ外科医が診て、その時ほ保存的に軽快した。なんだか、がんセンターの下請け?のようになっている経過だった。
その後は、腹腔内のリンパ節転移(大動脈周囲、骨盤内)と肺転移が出現したが、治療対象とはならず、当院の消化器科で経過をみていた(外科常勤医がいなくなっていた)。電子カルテにDNRの印が付いていた。できるだけ自宅で過ごして、最期は入院でという話になっていたようだ。
外科医は単純X線だけ撮影していた。臥位で撮影したので、両肺野全体が白くなっている。多分胸水貯留だと思うが、CTで確認しておきたい。(胸部単純X線は左が今回、右が9月の座位撮影)
外来で診ている消化器科医が病院に来たので、その患者さんが入院になったことを伝えた。消化器科で診ますといってくれたので、お願いした。心不全というより癌性胸膜炎なのだろうか。利尿薬投与で経過をみるようだ。
日当直の外科医は女性医師だった。たぶん当院には初めて来たと思う。発熱外来9名を診て、COVID-19の診断を付けていた。その他は蜂刺傷を2名診ていた。