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なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

紹介が続く

2017年05月10日 | Weblog

 脳梗塞後遺症の70歳代前半の女性は、3年前に誤嚥性肺炎で入院した時に経口摂取は困難と判断されて、胃瘻造設を行っている。入院中に強直性けいれんが何度か起きて、症候性てんかんとしてゾニサミドを開始した。その後けいれん発作は起きていない。

 寝たきり状態で全介助を要するが、夫と娘さんが献身的に介護をして、順調に在宅療養を継続していた。今回は発熱があり、尿路感染症(急性腎盂腎炎)で入院した。感染症の治癒後も少し預ってほしいという希望があり、地域包括ケア病棟でレスパイト的な入院にすることにしていた。

 連休中に短時間のけいれんがあり、治療をする前に治まった。連休明けからちょっとしたけいれんが断続的にある。さてけいれん薬をどうしようか。単純には増量だが、ゾニサミドは外注検査に出さないと濃度測定ができない。カルバマゼピンは院内で測定できる。

 どうしてカルバマゼピンでなくてゾニサミドにしたかというと、神経内科医が使っていたので、マネしただけだった。まあ数日待てば濃度はわかるので濃度の問題なら増量で経過をみるのがいいのだろう。

 今日は地域の基幹病院の循環器科から、80歳代の心不全の患者さんが転院してきた。昨年末から心不全で入退院を繰り返しているそうだ。入院するとすぐによくなるという。患者さんの希望で、当院でしばらく入院させてほしいという紹介だった。入院中に悪化した時は引き取りますということだったが、大丈夫だろうか。紹介状には、腎不全もあって透析準備でシャントを作成しているが、まだ導入する時期ではないとあった。

 当院は長期の入院でも対応できる体制にしているので、看護必要度・平均在院日数などを何とかクリアできている。急性期だけを対象にした基幹病院の方が、基準を満たすのに苦労しているらしい(事務の話)。

 来月用事があって夫婦で東京に出かけることになったので、ちょっと奮発して東京ステーションホテルを予約した。まったくのムダ使いだがたまにはいいか。8月の落語会(文珍+小朝)にも二人分先行予約した。

コメント (1)
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