なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

何のウイルス?

2016年04月15日 | Weblog

 一昨日(水曜日)の夜に施設入所中の60歳代前半の男性が受診した。月曜日から発熱があり、鼻汁・咳も少しある。もともと精神遅滞・てんかんがあり、ヘッドギアを付けている。自力歩行できるが、転倒の可能性が高い。日中に内科医院を受診して、ブルフェン・メイアクトを処方されていた。日中食事はとれていた。夜になって39℃の発熱で、ふらふらして歩行できなくなって施設職員が連れてきた。

 当直医は外科医だった。自宅に連絡が来て、どうしたものかということだった。インフルエンザ迅速試験は陰性だった。胸部X線、さらに胸部CTも撮影したが、肺炎の陰影はなかった。尿検査は異常なし。白血球数9000と上昇している。施設入所者5~6人が発熱しているという。入院もありだが、そうなれば個室だろう。施設職員は付き添いできないそうだ。結局、翌日の午前中に内科外来を再受診してもらうことにた。

 翌日(木曜日)外来でインフルエンザ迅速試験を再度やってみる予定だったが、施設職員の話では、発熱している入所者を受診させたが、全員インフルエンザ迅速試験は陰性だという。どうもインフルンザ以外のウイルスらしい。他のウイルスの迅速試験をやるべきか。患者さんご本人は解熱していた。朝検査するかもしれないので絶食で受診するように言われていた。咽頭発赤はない。胸部聴診も異常なかった。話をしたところでは、意識障害はない。食べられそうかと訊くと。食べたいと言う。

 外来のベットでう休んでもらって、売店で何か買ってきて食べてもらうことにした。病棟の仕事をして、昼まで経過をみたが、体温が上がってくる様子はない。ピークは過ぎたのだろう。おにぎりをちゃんと食べたそうだ。夕方になると37℃台の発熱はまだ出ると思われたが、ピークは過ぎていると判断された。そのまま施設で経過をみてもらうことした。

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