4月になって内科に新しい先生が赴任した。もともとは外科医で、当院の外科医の同期だそうだ。父親の医院を継いだが、経済的な問題(父親の)で廃院にしたという。内科外来的なことはしてきたが、内科の入院は未経験になる。内科外来にあふれている患者さんのうち、高血圧症のみの患者さんから診てもらうことにした。まあゆっくりやっていきましょう。
昨日は内科の当番で、当直医が若い整形外科医なので入院の連絡がくると思っていたが、案外来なかった。画面で確認すると、ちょっと遠い地域から(救急車で30~40分)心肺停止の69歳男性が救急搬入されていた。点滴・アドレナリン注や採血もしてなかったので、すでに体温が低下していたのだろう。AIとして頭部CTと胸腹部CTが施行されて、大動脈解離による心タンポナーデだった。
内科新患に大学病院消化器内科から新しい先生が来ていた。前の先生は大学院を卒業して、市中病院に赴任になったはずだ。午前中に呼吸困難で96歳男性が救急搬入されていた。肺炎かと思ったが、心不全で救急当番の外科医から循環器科に依頼されていた。少し前に急性心筋梗塞(前壁中隔梗塞)になって、その後にうっ血性心不全に陥ったものと判断されたそうだ。胸部CTで見ると肺気腫もありそうだ。心電図は新規の左脚ブロックだった。
入院では日曜日に、自宅で倒れているところを訪ね息子が発見して救急搬入となった肺炎の89歳男性は、入院後に肺浸潤影が広がって酸素化も悪くなった。高熱も続いて、なかなか厳しいなあと思いながら数日みていたが、何とか解熱して回復に向かいそうだ。土日は休みなので、福島県会津若松に行く予定だ。