なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

原因のわからない発熱

2015年09月23日 | Weblog

 今日(秋分の日)は日直で病院に出ている。多いかと思った小児科の受診は予想よりもすきなかった(喘息発作3名など)。80歳代男性が昨日からの高熱(40℃)で受診した。昨夜も受診したが、炎症反応軽度(病初期のため)でアセトアミノフェン点滴と内服で帰宅となっていた。県立がんセンター泌尿器科で前立腺肥大(PSA高値で前立腺癌疑い)で通院しているという。胸部X線で肺炎はなく、尿所見も感染症を示唆するものではなかった。発熱以外の症状は腰痛だが、ふだんもある。直腸指診で前立腺に圧痛はなかった。胸腹部CTで明らかな前立腺肥大があるが、膿瘍を示唆する所見はない。肝胆道系も問題なかった。血液培養と尿培養を提出して、前立腺炎疑いとして入院とした。

 施設に入所している90歳男性が呼吸困難と発熱(微熱)で救急搬入された。心臓ペースメーカー植え込み術後で循環器科がフォローしている。心不全(肺炎併発も)で循環器科に複数回入院した既往がある。左肺下背側に浸潤影を認め、胸水もあった。BNPも普段より上昇していた。肺炎メインなので内科入院としたが、病棟は循環器科病棟にした。何かとコンサルトできるし、主治医になってくれるかもしれないから。

 久しぶりの喘息発作で救急搬入された30歳半ばの男性は、外来治療で少し軽快したが、喘鳴が続いて一晩入院とした。現在は無治療だた、軽度の発作はあって、受診してないだけらしい。

 消化器科に潰瘍性大腸炎で通院している70歳代女性が倦怠感・食欲不振・発熱で受診した。肺炎はなく、尿路感染症(急性腎盂腎炎)かとおもったが、尿所見は感染症を示唆するものではなかった。炎症反応は上昇あり。腹痛の悪化・粘血便の悪化はいまのところはっきりしない。点滴と抗菌薬(尿路感染否定できずとしてセフトリアキソン)をして明日再受診とした。

 お昼に少し休んだが、ずっと外来が続いて疲れた。

コメント
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