なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺癌・無気肺

2015年09月02日 | Weblog

 昨日入院した肺癌の患者さんの胸腔穿刺を行って血清胸水を1L排液した。胸腔ドレーン挿入はイヤだということで、まず1回施行した。がんセンターの紹介状には、胸腔穿刺を行ったが呼吸苦はとれず、肺癌の進展そのものによる症状とあったが。経口のオキシコンチンは増量して、レスキューのオキノームも使用しているが、塩酸モルヒネの持続点滴を要するかもしれない。鎮静のドルミカム持続点滴も含めて、なるべくわかりやすいように具体的な指示を出して、内科の若い先生に休み中のことを頼んだ。

 左肺下葉の肺炎として入院した70歳代後半の女性は、抗菌薬投与(セフトリアキソン)で解熱して咳・痰も軽減して、炎症反応も陰性化した。通常の肺炎ならこれで治癒だが、この方の陰影は肺浸潤影ではなく主に無気肺だった。気管支壁なのか石灰化像が混じっている。3年前に同部位の気管支拡張像で当院呼吸器科外来(大学病院からの応援医師)で短期間フォローされたが、変化なしで終診になっていた。 肺門部近くに肺癌があるのだろうか。画像ではそれ以上わからず、精査するとすれば気管支鏡かなと思われた。当院の呼吸器外来は大学病院など外部の非常勤医師なので、当地域の基幹病院呼吸器科の外来を予約して、明日退院とした(現在無症状)。

 明日から3日間夏休みで東京・横浜・鎌倉に行く予定。天気は曇りから雨で不安定だが、土曜日だけはスカイツリーに行くので晴れてほしい。

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