なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺癌

2015年09月01日 | Weblog

 県立がんセンター呼吸器内科から、肺癌の60歳代後半の男性が紹介されて受診した。1年前の健診で胸部異常影を指摘され、がんセンターを受診して小細胞肺癌と診断された。化学療法を行ってきたが、効果がなくなってきた。薬剤性に間質性肺炎も起こしていた。先々月には多発性脳転移(肝転移も)で全脳照射を受けている。今月初めからは緩和ケア(BSC)のみの方針となった。呼吸困難で緊急入院して、癌性胸膜炎で胸腔穿刺の処置を受けた。

 外来で診てほしいという依頼が先週からきていたが、外来で診れるのかな、転院でいいのにと思っていた。昨日先方を退院して今日受診したが、食欲がなく自宅で看ているのもつらいのでと家族は入院希望だった。ご本人は迷っていたが家族に言われて入院に承諾した。1か月くらいもたせたいが、難しいかもしれない。

 先週の金曜日に入院したネフローゼの女性は、肺水腫で一時酸素10L./分まで使用したが、その後5L/分まで下げられた。少し粘れそうだ。うっ血性心不全の100歳超の女性は利尿薬に反応して、改善している。食事摂取もよく、「復活」しそうな勢いだ。

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