なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

うっ血性心不全、結腸憩室出血

2014年12月11日 | Weblog

 今日は内科の若い先生方が不在(一人は大学病院へ、一人は子供の保育園行事)で私ひとりなので、入院があれば全部診ることになる。老人保健施設から喘鳴・酸素飽和度低下の91歳男性を受診させたいと連絡が来た。一昨日から喘鳴と浮腫があって、昨夜利尿薬を内服させたそうだ。発熱はない。入所前は市内の内科クリニックに通院していて大動脈弁閉鎖不全症の既往がある。普段の処方に利尿薬はなかった。

 胸部X線・CTで中等度に胸水貯留があり、葉間胸水もあった。白血球数正常域でCRP1.2と炎症反応はごくごく軽度だった。BNP1400と上昇。不整脈があり、心房細動かと思ったが、洞調律に上室性期外収縮が多発していた。うっ血性心不全として循環器科で入院となった。

 70歳男性が腹痛と血便があると、内科外来に電話で連絡が来た。普段は循環器科に高血圧症などで通院している。入院サマリーを確認すると、大腸憩室症があり、憩室出血で入院した既往がある。これは外来に出ている消化器科医に診てもらうことにした。前処置なしでS状結腸内視鏡検査が行われて(憩室はS状結腸にある)、入院になった。貧血はほとんどなかったが、点滴すると少し進行するのだろう。

 結局、今日は内科入院がなかった。今日は、大学の産婦人科医局の指示で当地域の基幹病院に異動することになった先生の送別会がある。麻酔科に研修で来た先生の歓迎会も兼ねている。もともと呼吸器科をやっていた先生で、研修後の身の振り方はまだ決めていないらしい。何科としてでもいいから病院に残ってほしいと院長先生が言っていた。

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