なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日は日直ー肺炎で入院

2014年04月29日 | Weblog

 4月29日昭和の日。日直で病院に来ている。小児の発熱が多い。検査希望もあって一部はインフルエンザの検査をしたが、陽性はいなかった。もうさすがに下火なのだろう。

 先週の金曜日に高熱で受診した84歳男性は、インフルエンザB型陽性だった。担当は大学からの応援医師で、胸部X線と血液検査をしていた。肺炎はないと判断して、ラピアクタの点滴静注をして帰宅とした。次の日には解熱したそうだ。ところが、良くなったと思って外出したりして昨夜から呼吸困難となった。今日受診した時には酸素飽和度が70%台に下がっていた。胸部X線ではわからないが、胸部CTで見ると軽度だが肺炎があった。食欲もない。そのまま入院としたが、酸素3L/分で酸素飽和度が90%以上となった。

 89歳男性は施設に入所中で、病院の看護師さんの舅にあたる。昼から高熱が出て、施設の職員が午後から連れてきた。昨年から数か月おきに肺炎で入院している。前回の入院は先月だった。前回は右肺炎で、今回は左肺炎。この方も肺炎像が胸部X線では判然としないが、胸部CTではすぐにわかる。

 精神遅滞があって施設に入所している55歳女性(胃瘻による経管栄養、寝たきり状態)も発熱で受診した。胸部X線ではよくわからないが、胸部CTで見ると少しだけ浸潤影がある。酸素飽和度98%で嘔吐もしてないので、経口抗菌薬を胃瘻から注入して外来治療とした。この方は末梢の血管がほとんど見えない。たいていは胃瘻を使って経口剤で治療するが、嘔吐している時は中心静脈にカテーテルを挿入するしかなくなる。

 5月2日、9日と高校看護科(専攻科なので短大相当)で内科血液の講義がある。毎年のことだが、パワーポイントでわかりやすいプレゼンテーションをしようという気持ちだけで、結局普通のプリントを使った退屈な講義になっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする