なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

自分の風邪が治せない

2014年04月07日 | Weblog

 昨日から倦怠感があって、咳と咽頭違和感があった。今日は熱感があるので37℃後半か38℃前半の発熱がある。いつもこのタイプの風邪を引いて、3日くらい仕事に影響が出る。前から何か証の合う漢方薬がないかと思っているが、試したことはない。漢方薬に詳しい先生に聞けば、処方してくれるかもしれない。3月にサイエンス漢方の講義を聴いてきたが、その先生が風邪を引いた時に、3-4種類の漢方薬を次々に変えて内服して罹病期間が5-7日なので、それは自然治癒と変わらないのではないかと思った。症状が軽くすんでいるということなのかもしれないが。明日医師会の学術講演会の司会なので気が重い。

 病棟の100歳男性は今日心エコーで心機能を診てもらったが、結果は良く立派な心臓だった。夜間の呼吸困難は貧血のほうが影響していたようだ。貧血の原因は、消化管出血はない(胃腸の検査はしていないが)ので以前からの経過でMDSを想定していた。入院時のHbが6g/dlで、輸血して9g/dl弱になった。1か月半過ぎて、Hbが入院時に戻ってしまった。ただ、利尿剤が入っているので、胸部X線での心不全所見は改善していて、自覚症状もない。正しくは、上下部消化管内視鏡検査、骨髄穿刺なのだろうが、適応はないと思う。再度輸血をすべきかどうかだが、どうしたものだろうか。家族(息子夫婦)はもう自宅には引き取らないというので、施設に申し込んで空き待ちの状態だ。2-3か月病院で経過をみて(徘徊で病棟の看護師さんはいやがっている)、施設に入所してもらうとする。そうなると、外来で1か月おきに輸血をすることになる。一昨年90歳台女性のMDS(骨髄穿刺で確診)に外来で1年以上輸血を続けたことがある。なにが正しい治療なのだろうか。

 明日内科医院の紹介で、90歳のうっ血性心不全と90歳の多発性肺転移の患者さんが紹介されてくる。対応は、明日家族と相談して考えよう。

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