東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

別所小学校5年生の稲刈りとはさ掛け、縄ない体験

2007年11月02日 | 農業体験

 今日は別所小学校五年生の稲刈りの日です。曇り空でしたが、雨も降らずまあまあの天気でした。子供達の人数が約90名と多いため、稲刈りの指導は保護者の方にお願いすることにしました。このため、最初に保護者の方に稲刈りの方法を教えました。

             一組の稲刈りスタート、自分達が田植えした稲を刈り取り


 保護者の方が稲刈りを覚えてから稲刈りがスタートするまでに、時間的に少し余裕があったため、田んぼに持ち込んだ縄ない機の使い方も覚えてもらいました。稲刈りが終わったあと、子供達に縄ないの様子を保護者の方が実演してみせるためです。

    二組の稲刈りスタート、稲刈りが終わると他の組の手伝い


 予定では、稲刈りが終わると脱穀も子供達に体験してもらうことになっていました。しかし、昨日の雨で干していた稲が濡れてしまったためできなくなりました。毎年行っている体験が今年はできないため少しがっかりですが仕方ありません。

          三組の稲刈りスタート、大学生が田植えした稲も稲刈り


  去年までは稲刈りと脱穀の両方を体験したので、毎年時間が足りなくて稲刈りはあまり多くできませんでした。このため、刈り残しの稲が残ってしまいました。しかし、今年は脱穀できなくなったため、時間的余裕ができたため全ての稲を刈り取ることにしました。このため、子供達は刈り取りに専念して保護者が結束することにしました。

       みんなで仲良く稲刈り          残り少なくなった稲
 

 去年までは用意したカマでしか稲刈りできませんでした。このため、刈り取りを待たされる子供達がでましたが、今年は子供達にカマを持参してもらいました。カマがない子はハサミを持参です。

         初めての稲刈りにご満悦かな、笑顔の五年生達


 稲刈りは子供達の人数が多いため、思いのほか早く終わってしまいました。しかし、刈った稲を結束する役目の保護者は10人しかいないため、結束待ちの稲がだいぶ溜まっていました。このため、稲刈りが終わって手持ちぶたさの子供達は保護者の結束を手伝いました。

               お母さんから稲の結束方法を教わる子供達


 稲の結束方法を覚えた子供は、子供達の間でその方法を教えあいました。でも、子供達の中には、タニシやザリガニを探す子供もいたようです。この時期のザリガニは大きく成長して真っ赤に染まっています。子供達が近づくと両手を振りかざして威嚇します。

            子供達の間で、稲の束ね方を互いに確認しながら教え合う


 実は稲刈りした田んぼにはレンゲの種を蒔いていました。子供達や保護者、先生が稲刈りしながら歩き回っている間にレンゲの種は田んぼの土に埋まります。一週間後位には芽が出ることでしょう。

  お母さんから束ね方を教授           なかなか難しいようですね
 

 束ねた稲は脱穀する前に乾燥させなければなりません。このため、あらかじめ田んぼの隅に用意していた竹竿に干していきます。天日干しです。束ねた稲をX字型にして竹竿に次々に掛けていきます。

            稲束を次々と竹竿に干していく男の子達


 竹竿に掛ける時、稲束と稲束の隙間が無くなるように詰めて掛けます。二段になっている竹竿の一段目から干していきます。

          一段目に稲束を掛け終わり、二段目に稲束を掛ける


 稲刈りは順調に進みましたが、一箇所だけ水はけの悪い田んぼがありました。先日からの雨で水が溜まっていました。子供達の有志が数人そのぬかるんだ田んぼに入って稲刈りです。

            水が溜まってぬかるむ田んぼでの稲の刈り取り


 水が溜まった田んぼは、田植えの時のようにぬかるんでいます。靴で入った子供の一人は靴が抜けなくて立ち往生です。それを見て、靴を脱いで田んぼに入る子供もいました。

         女の子も負けじと、水でぬかるむ田んぼに入って稲刈り開始


 稲刈りが終わると、刈った稲を束ねていきます。子供達の数が約90人と多いのであっという間に結束も終わりました。でも、稲刈りが上手でない子供達が刈った稲穂が田んぼのあちらこちらに散乱していました。これらの落穂を拾います。

        みんなで落穂拾いをして、散らかった稲穂を集めます


 落穂広いをして集めた稲穂も結束します。多少踏まれて土で汚れた稲穂ですが、これも大切な収穫物です。これらも脱穀して精米すれば、奇麗な白米になって食べることができます。

           ばらばらになった稲穂を同じ向きに並べ揃えて結束


 稲刈りが終わると、保護者による縄ないの実演です。手で撚るようにして縄をなうのではなく、昭和30年代の縄ない機を動かしながらの縄ないです。保護者も初めての経験で戸惑いながらの縄ないです。子供達に見守られながら縄をなっていきました。

        子供達に見守られながらの縄ない機の実演スタート、緊張の一瞬


 子供達は、縄ない機のような人間自身が動かす機械はあまり見たことが無いのでしょう、最初は不思議そうに見ていました。この機械は博物館によく展示してありますが、実物を見て触れてしかも実働するところを見ることはきわめてまれです。保護者にとっても子供達にとっても貴重な体験になったのではないでしょうか。

        取り巻いている子供達は、初めて見る機械に興味深深


 二つの受け口から入った稲ワラは、よじられながら一箇所で合わさって縄になります。実演していただいたお母さんも、足や手を動かしながら感心していました。

    三人のお母さんが息を合わせて         先生も縄ない体験
 

 稲刈りと縄ない体験が終わるともう学校に帰らなければならない時間です。最後に残った先生と私などは、子供達が竹竿に並べて干した稲穂に網をかけました。網をかけないと、害鳥のスズメにせっかく刈り取った稲を食べられてしまいます。

            子供達が干した稲穂に防鳥網をかける先生


             五年一組の生徒達、きれいに稲刈りできました


       五年二組の生徒達の勢ぞろい、稲刈り上手にできました


           五年三組の生徒達、みんな楽しく稲刈りできました

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