東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

レンゲの種まき

2007年11月01日 | 稲:その他
 レンゲはマメ科の植物で、その根には塊粒菌が付いています。 この塊粒菌には空中の窒素をとらえてレンゲの栄養の一部になるようです。このため、肥料分が少ないところでもよくレンゲは成育します。田んぼは湿地なので植物にはあまり適さない土地ですがレンゲは本当によく育ちます。
 そして、レンゲが枯れる6月頃には根には貯めた窒素が残るのでしょうか、稲の肥料源になるようです。このため、昔から田んぼにはレンゲの種が蒔かれました。その花はミツバチの蜜源にもなります。10月始めには種を蒔くのですが、今年は種まきが遅れてしまいました。

         ソラマメにような形をしたとても小さなレンゲの種


 9月頃に種を買っておけばよかったのですが、買い忘れたため今年は少量の種しか買うことができませんでした。このため、畑の土に種を混ぜて、土と一緒に田んぼに蒔くことにしました。レンゲの種を効率的に少しでも田んぼに均等に蒔くための工夫です。

           壷に入れた畑の土に、レンゲの種を入れて混ぜる


 畑の土と混ざったレンゲの種を、稲の上から均等に降りかけるようにして蒔きます。地面に落ちた種は、稲刈りする時に人に踏まれて適度に田んぼの土にめり込みます。一週間後には小さな芽が出てきます。一粒の種から出た芽は5月頃には、20cm四方に葉を広げ、奇麗なピンク色の花を咲かせます。

          刈り取り前の稲の上に、レンゲの種を均一にふりかける
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