東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

わら細工民具「ほぼろ」の製作講習会、2日目

2022年05月05日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 二日目の「ほぼろ」製作講習会、予約された8人の方が早朝に来館されました。そして、予定通り9時に講習会を始めました。昨日と同じような時間割で進行しました。次の通りです。①午前中にほぼろの側面を完成 ②昼食休憩 ③ほぼろの底を丸く縫い込み ④ほぼろの中心に向けて蜘蛛の巣状に編み込み。 ほぼ予定通り進行し、昨日と同様全員が16:00頃までにほぼろを完成することができました。
 ところで、七歳と五歳のお子さんを連れたご家族がおられました。前者お二人は講習対象外なのですが、せっかく来館されたのでほぼろ作りを体験していただくことにしました。

         ほぼろの側面を熱心に編み込んでいる方々


 ワラが一番多く必要なのは、ほぼろの側面を編み込む時です。事前に必要なワラを用意したのですが、足りなくなりそうでした。そのため、急遽ワラを追加することにしました。控室からワラを持ち出し、足踏み脱穀機を使って不要な袴部分を取り除きました。そして、水に浸けた後ブルーシートの間に挟み、その上を何度か車で往復しました。湿ったワラは車に踏まれて柔らかくなりました。

ほぼろ作り開始の家族     追加のワラを加工    水に浸して柔らかく
  

 ところで、五歳のお子さんにはペットボトル用のほぼろを作っていただきました。ご家庭で縫物をしているそうで、見よう見まねでなんとかほぼろを編んでいました。次に、七歳のお姉さんはミニサイズの肩掛け式ミニほぼろを作りました。
 小さなお子さんはすぐにあいでしまいがちです。そして、いたずらなどしながら遊びまわることが少なくありません。しかし、五歳と七歳のお子さんは、感心なことに集中してほぼろを作っていました。小さいながら、たいしたものです。

 ペットボトル用ほぼろ   肩掛け式ミニほぼろ   製作したほぼろとご家族
  

 昼食休憩後はほぼろの側面を合わせて、底を編み込みました。ほぼろで難しいのは底部の編み込みです。しかし、子供を含めて全員が熱心に取り組んでいました。一番最初に完成したのは、五歳が作っていたペットボトル用のほぼろです。毛糸を使った唯一カラーのほぼろです。皆さんから拍手が出ました。
 その後、16時頃までに全員が完成することができました。一日目も二日目も、全員が完成することができて良かったです。ご要望があればこの秋か来年も、ほぼろ製作講習会を開催しようと思います。参加された方々、お疲れ様でした。

    好天に恵まれ講習会日和       底編み中、全員が完成間近
  


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