東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

越冬したサトウキビを植え付け

2018年04月21日 | 麦,穀類,雑穀

 越冬させていたサトウキビを箱から取り出しました。約5ヶ月の越冬でしたが、毎年2~3月の越冬が難しく、今年も半数が枯れたり傷んでいました。枯れていると軽いので分かります。また、変色していると傷んでいることが分かります。越冬がうまくいっていると茎が緑のままなので分かります。

      越冬したサトウキビを地面に斜めに刺して植える


 サトウキビは芽が出る場所と根が出る場所が決まっています。また、上と下が決まっています。そのため、上を下にして畑に植えると芽が出ません。沖縄などの暖かい地域では、ぞんざいに植えても芽が出ますが、田布施町では正確に植えないと芽が出ないことがあります。元々は暑い地域の作物で、瀬戸内海が栽培の北限ではないかと思います。

  越冬したサトウキビ     植穴を掘る      芽部分を上にして植える
  

 田布施町を含む瀬戸内海地域には2種類のサトウキビがありました。今回越冬して植えたサトウキビと、種を蒔いて育てるサトウキビです。後者は正確にはサトウモロコシと呼ばれる高キビの仲間です。どちらも甘い茎を絞って甘い汁を収穫します。その昔、甘いものがなかった時代は貴重な甘みでした。その昔、子供達はこのサトウキビを夏祭りで売ってお小遣いにしていたとの話を聞いたことがあります。このサトウキビを食べるのにはコツがあります。その茎をかじる「しがむ」と言う動詞もありました。今の子供は歯が弱いので、かじって甘い汁を吸うことができないと思います。

   サトウキビの芽と根になる部分    枯れて越冬できなかったサトウキビ
 

コメント
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