東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 麻郷小学校 おやじの会によるキャンプ教室を見学して

2013年08月14日 | イベント,行事



 午前中、お墓参りをしました。母親はお寺の境内まで行きましたが、足が悪いため丘の上にあるお墓まで行けません。母親は境内でお祈りし、私一人が丘の上のお墓に行きました。墓参り後、畑で種まきをしたり草刈りしました。しかし相変わらずの猛暑のため、早々に畑から帰った後は午後2時頃まで家にいました。
 午後2時頃に麻郷小学校に行きました。今日は、麻郷小学校おやじの会による一泊二日のキャンプ教室です。おやじの会を主催しているA夫妻の了承を得て、今回初めてキャンプ教室を見学させていただきました。Aさん、見学させていただきありがとうございました。まずは、麻郷小学校に来て、その変貌ぶりと立派さにびっくりしました。木造だった頃に通学していた私としては驚きです。

    午前中、お墓参り                   麻郷小学校展示の成器堂額レプリカ
 

 キャンプ教室を見学する前に、麻郷小学校の由来である成器堂の額のレプリカを見ました(成器堂跡は11月のウォーキングで見学)。今年の麻郷小学校校舎完成にあたって、この成器堂の額を持ち主の佐藤家と交渉したそうです。すると、この額は佐藤家の家宝のような存在とのことで、わざわざレプリカを作っていただいたとのことでした。レプリカとは言え、ありがたいことだと思います。
 昔の話ですが、明治初期に島根県令だった佐藤家第10代当主佐藤信寛翁は、幕末期に吉田松陰と親交があると共に、成器堂を管轄していた上関宰判勘場とも関わりがありました。そして、引退後この成器堂に隣接して住んでいたことも佐藤家に額があることと関係していると思われます。ちなみに、佐藤信寛翁の孫寛造氏は初めての田布施町名誉町民です。また、佐藤信寛翁は元首相岸信介氏や元首相佐藤栄作氏の曽祖父にあたります。
 成器堂は当初安政6年に麻郷八海に新設され、その後慶応元年に麻郷戎ヶ下に移設されました。文武両道の郷校だったとのこと。これらの詳細は、田布施地方史研究第二十六号に記載されています。

            子供達を前に、タープを張るための説明、まずは備品点検


 さてキャンプ教室ですが、私が麻郷小学校に着いた頃、タープやテントの講習会が始まる直前でした。最初にタープを張る講習です。まずはじめに備品の点検です。備品が揃っていることを確認するといよいよタープを張ります。まずは、タープを二つ折りにして両端の穴に長支柱をはめて、その上に二本組紐のわっかを取り付けます。

   二つ折りにしたタープに長支柱をはめる       支柱に紐のわっかを取り付け
 

 次に、長い支柱を地面上に立てます。そして、長支柱の尖先端に取り付けた紐二本を引っ張ります。均等に引っ張らないとタープが倒れてしまいます。地面に杭を打ち込み、その杭に紐の先端を取り付けます。そして、アルミ製の金具を引っ張るように調整して紐を張ります。口で言うのは簡単ですが、みんなが協力しないとうまくできません。

            タープが倒れないように紐を両側から張る、みんなの協力が大切


 運動場は数センチ下に小石が敷かれているとのことで、杭がなかなか打ち込めません。金属製の杭は金槌で叩きすぎると、曲がってしまいます。それでも何とか杭を打ち込むことができ、タープを張ることができました。ところで今の時代、金槌は電気ドリルなどに取って代わり使う機会が減ってきました。大工の世界でも金槌は、釘打ち器に取って代わっているそうです。

    なかなか地面に打ちこめない杭!!         紐を引っ張り、一生懸命タープを張る
 

 強烈な直射日光の下で、全てのタープを綺麗に張ることができました。私も少しばかり、もやい結びなどを教えました。ところで私が20歳代の頃、タープなるものは無く、ブルーシートを使ってタープ代わりにしていました。その後タープが出てきました、我家にも二つの長支柱だけを使うタープが一つあります。

                  綺麗に張れたタープ、この下に椅子や机を広げる


 ここまでで一時間位かかったでしょうか、猛烈な暑さの中で適時、水分休憩を取りました。私も持ってきたジュースを適時飲みました。子供達各グループがタープを張り終わると、タープの下に椅子やテーブルを広げます。最初、二つ折りのテーブルを広げて高さを調整します。次に折りたたみの椅子をテーブルの周りに適当な間隔で置きます。テーブルと椅子がセットし終わると、やっと休憩です。

  お母さん方も影で子供達に協力               テーブルと椅子をタープ下にセット
 

 タープの下は、適度な風が吹き抜けてとても快適です。子供達がポッキンアイスと呼ぶ面白い物を食べていました。私が子供の頃、チューチューアイスと言っていたものです。今は、真ん中にくびれがあってポッキンと折るそうです。そして、中にある凍ったジュースをかじり出して食べるようです。昔はそのくびれがなく折ることができませんでした。このため、端をかじって穴を開けて食べるしかなかったのです。子供が食べるお菓子も進化しているのですね。

            涼しげなタープの下で、ポッキンアイスを食べながら休憩


 タープを張り終えて休憩が済むと、今度はテントを張る講習です。Aさんが最初、みんなの前でテントの張り方を見本で教えます。身振り手振り、分かりやすく教えていました。最初にテント下に張るグラウンドシートを地面に張り、その上にテント本体を張ります。

                 子供達に分かりやすく、身振り手振りしながらの説明


 一通り講習が終わると、今度は子供達が自分でテントを張ります。私はもっぱら、子供達の作業を見守りました。去年テントを張った経験がある子供達がいるようです。その子達は、てきぱきと支柱を繋いだりテントに通したりしていました。このため、私は安心して見守りすることができました。

     テント底になるグラウンドシート              何本にも分かれた支柱を繋ぐ
 

 テント内に十字に支柱を通すと、ゆっくりと立ち上げます。この時、四隅を支える子供達がうまく協力しなければテントをふっくらと立ち上げることができません。少しずつテント内に空気を入れるようにしながら、上に持ち上げます。少しでも手を緩めると支柱が外れてしまいます。ここが踏ん張りどころです。

                みんなが協力しながら、十字になった支柱を持ち上げる


 支柱を持ち上げると、今度は支柱の端をテント裾のピンにはめ込みます。これがまた、力加減が難しくみんな苦労しているようでした。この力加減は、本人も経験が無いと、また相方も経験が無いと難しいようです。私も一度だけ見かねて手伝いました。四隅のピンを全て支柱にはめ込むと、十字になった支柱にテントの各フックを掛けます。

     テント大枠の出来上がり               テントが飛ばないように杭を打つ
 

 支柱に掛けるフックのうち、天井部分の支柱フックは、背が高い大人でないと掛けることができません。私は一度だけテント天井のフック掛けを手伝いました。天井以外のフックは位置が低いので子供が掛けました。これで、テントの大枠が完成しました。

         各テント共に綺麗に張ることができました。次はフライシートです


 次にフライシートを張りました。フライシートは、テント本体との間に風を通すため隙間を開けて張ります。雨の侵入を防ぐための防水加工もされています。昔、屋根型テントが主流の時代は外張りと言っていました。このフライシート、中央に支柱を一本通して、テント本体の上に被せます。

 フライシートをテント本体上に被せる             綺麗に出来上がったタープとテント
 

 フライシートを被せ終わると、テントの出入り口を固定してようやくテントの完成です。テント内を綺麗に清掃後、持ち物を運び込みました。強烈な直射日光の中で子供達も見守りの方々もお疲れ様。特にAさん、猛暑の中での子供達の指導、本当にお疲れ様です。
 私は夕方用事があるため、午後4時頃に麻郷小学校を離れました。夜は、美味しい料理を作るなどさらなる楽しいイベントが待っているようでした。

     テント内を綺麗に清掃              ちゃんとテントが張れてお母様方も安心
 

 私も子供が小さい頃、キャンプ,スキー,釣り,登山などによく連れて行きました。そのため四輪駆動車も買いました。その子供達も今や立派な社会人です。合コンやデートで忙しく、とても「キャンプに・・・」などと誘えません。その子供達が結婚して孫でも生まれる好運に巡り合えたら、その孫相手に再びキャンプに誘えることを密かに期待しているのですが、どうなることでしょう。

              綺麗に並んだタープとテント、夜はどんな楽しいイベントが?

コメント (2)
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