東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い東芝製トランジスタラジオ 8M-200Sの修理(3)

2011年09月18日 | 古ラジオ修理工房



 今年1月に修理を中断していた東芝製のトランジスタラジオを再開しました。ラジオ放送を受信するのですが、一番の問題点はチューニングダイヤルを回転すると大きなガリ音がすることです。どこか接触不良があることには間違いないのですが、なかなか場所を特定できません。一番怪しいのはバリコンです。

        故障箇所を特定するため、あちこちいじっている最中のラジオ基板


 バリコンの羽の接触不良の場合、バリコンの交換以外に直しようがありません。いまさらこのラジオに使われているような古いバリコンは売っていません。そこで、チューニング時のガリ音は無視してトラッキング調整をしてみることにしました。最初に中間周波段を、次に600KHz程度と1500HZ程度の周波数を繰り返して調整してみました。

     やや高めの中間周波数                  低い周波数で調整中
 

 このラジオ基板を見ていると、コンデンサなどの高周波部品が結構むき出しに配線されています。浮遊容量で発信しないかと心配になります。このラジオは東芝製ですが、大企業にしては大雑把な配線のような気がします。昭和30年代は、今と比べると幼稚な配線技術だったのですね。当時の苦労がしのばれます。今は、アマチュアと言えどもCADで綺麗にプリントパターンを製作することができます。

              外付けされた高周波用コンデンサ、浮遊容量大丈夫?


 簡単ですがトラッキング調整はできたので、このラジオ修理は終わりにしようと思います。チューニング時のガリ音の原因は、今のところバリコンの羽しか考えられません。もう少し修理技術が向上すれば、再度ラジオ基板を出して故障部位をより詳細に特定して直してみようと思います。今のところ、チューニング時のガリ音さえ我慢すれば、多少ピーピーうるさいもののこのラジオは十分使用できます。

          チューニング時のガリ音さえ我慢すれば、このラジオは十分使用可

コメント
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