湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

オーギョーチュー

2015-03-30 21:22:22 | B食の道


これまで昭和の香る町をあちこち徘徊してきたが、そこはミスター天邪鬼、メディアが常に騒ぎ立てているようなエリアはあえて避けてきた。
いわゆる「谷根千」もその代表的な存在。とはいえ、月刊誌「散歩の達人」の特集などはいつもしっかりチェックしている(笑)。

そんな誌面にもよく登場し、いつかはと密かに思っていたのが『愛玉子』(オーギョーチイ)のお店である。
トップに赤いクコの実を冠した「オーギョーチー」は、チェーン店の「バーミヤン」で食べたことがあった。でも、見るからにレトロな雰囲気の中で、それを食べてこそだと考えていたのだ。

先日のおっさん二人飯遠征編の流れで仕方なく(笑)谷根千へ足を踏み入れたので、仕方がなく訪問することに。

周辺の家々の建て替えが進んでいるような一帯にあって、いつも写真で見ていた通りその店の時間は昭和で止まっていた。
もちろん、ガラリと開けた扉の中も。雑然とした感じ、小さめのテーブルや椅子、すべてが昭和からやってきた。

頼んだのは看板商品の「オーギョーチイ」(400円)だ。台湾の夏の風物詩といわれているほぼゼリーのようなもので、レモンシロップなどをかけて食べるらしい。つまり、寒天のようなもので、それ自体に味はない。



ところが、ひとくち食べたら僕は子供の頃にタイムスリップしてしまった。
小学生のころだ。太くて長いストローにゼリーが詰まっていたものが、駄菓子屋で売られていた。もちろんビニールなどで包まれてなんていない。それどころか切り口もそのままで、中のゼリーが剥き出しだったのだから、いま思えばとんでもない衛生状態である(笑)。
でも、その切り口を口に含んでチューっと吸うと何ともチープな味と食感で、僕の中では駄菓子屋の好きな商品ベスト3に常にランクインしていたのだ。
『愛玉子』の「オーギョーチイ」は、まさにその味と食感だった。懐かしい。変に甘い。おかしな舌触り。タピオカ入りのドリンクなんかに刺さっている太いストローでチューっとすったら、昇天したかもしれない(笑)。

メニューにはクリームあんみつ的なものなどもあったが、それはもう寒天の代用みたいなものになってしまうので、次もやっぱり「オーギョーチイ」でいきたいと思う(またいくのか、おい)。


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2 コメント

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Unknown (くらしげる)
2015-03-31 15:42:11
映画「転々」でオダギリジョーと三浦友和が、ココでコレを食べてました!オダギリジョーファンの友人がロケ地めぐりでココに行ったのですが、休業日だったそうです^^;
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格差 (湘南折り畳み自転車男)
2015-04-03 08:21:45
くらしげるさん、ありがとうございます。

ほんとうだ、びっくり!
http://tokyosanpo.jp/indexp.html

男二人はいっしょだけど、見比べるとビジュアル格差が激しいなぁ。
若いころ三浦友和に似てるって言われたこともあるんだけど(笑)
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