山手線や湘南新宿ラインで通過したことはあったけれど、降り立ったのは初めて。
大崎駅といえばソニーぐらいしか思い浮かばない。ところが今、周辺にはオフィスビルや高層マンションが林立し、注目のエリアになっているようだ。
「いやあ、ちょっと見ない間にずいぶん変わっちゃったなあ」と言いたいところだが、何しろただの通過駅に過ぎなかったので、かつての姿すらまったく思い出せないのである。
そんな大崎エリアに風を通そうというプロジェクトが進行中だと聞いたことがある。目黒川を東京湾からの風が通り抜けることによって、気温の上昇が抑えられるというものだ。そこで、川沿いに人工的に植栽を行う様子を伝えていた。
とても素晴らしい話のように聞こえるが、よく考えてみればビルが建つ以前は普通に風が通っていたはず。日本人はいったい何をしているんだろうと悲しくなってくきますね。
何でもビジネスが最優先。それぞれが目先の利益で動いているから、街全体とか、この国、この地球単位で考えようという発想すらなかったのだ。
雨に煙る大崎は、よけいに無機質に映る。ここがどんな街で、どんな暮らしがあったのか、もう誰の記憶からも消えてしまったんじゃないかと思えてくる。
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