湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

沖縄エピソード3 Powdersnow

2007-12-14 01:07:47 | 沖縄日記


運ばれてきた氷の山を見て、瞬時にムリだと胃袋がつぶやいた。
だって、今日はすでにかなりの量の食べ物を次々と胃袋に流し込んでいたから。しかも、あと1時間後の18時からはホテルで宴会も始まるのだ。さあ、困った。
僕がこれから格闘しようとしているのは、『ぜんざい』。
『ぜんざい』といっても沖縄のそれは、『氷ぜんざい』のことらしい(氷の上にあずきやミルクがトッピングされている『氷あずき』とも異なる)。甘いもの好きならば一杯くらいは食べておくべきと、宿泊していたホテルの裏手にある『千日』という甘味処に足を運んだのである。
基本セルフサービスなのだが、なぜかおばちゃんが水とお茶も持ってきてくれた。
さて、スプーンを氷に差し込んでみて驚いた。
氷がふわっふわだ。『かき氷』の氷のように荒い氷ではなく、まるでパウダースノー。キンキン、ザクザクしていない。とにかくふわっふわなのだ。
下に沈んでいる本来のぜんざいの部分をスプーンですくって、ふわっふわの氷と一緒に口に運ぶ。
うまい! なんという歯応え! 舌応え!


そして、ふわっふわの氷は、冷たさを感じる前に口の中でスーッと融けていくようだ。最初は見た目の大きさに圧倒されてしまったが、実際にはたいしたボリュームではないことがわかった。
これは、イケるぞ。俄然、完食の自信がみなぎってきた。
しかも、楽しい。かまくら作りのようにスプーンで真ん中を掘っていっても崩れない。どんどん進む、どんどん食べる。こんな食べ物、本土には何でないんだ!
などと思いつつ食べていたが、実は本来のぜんざいの部分もかなりのボリュームで、さすがにお腹が張ってきた。
そして、器に残った小豆を夢中でかっこんでいると、いつのまにかおばちゃんがやってきて、カラになった湯飲みにドボドボとお茶を注いでしまった。
「寒くなっちゃったでしょ、飲んで」
「あっ、す・すみません」
ようやく完食したというのに、さらに湯のみいっぱいのお茶を飲めと…。
お袋さんの気持ち嬉しかったが、胃袋さんは悲鳴をあげた。

驚かないでくださいよ、これで300円ポッキリ!

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