湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

おじいさんの記憶

2010-09-25 20:56:58 | ぶらぶらミュージアム散歩


先日用事で横浜に出たついでに、日本新聞博物館に寄って『かながわの記憶 報道写真でたどる戦後史』展を観てきた。愛読紙である神奈川新聞の創業120周年記念の企画展だ。同名の写真集を書店で見て、ぜひにと思っていたのである。

同じ戦後の報道写真であっても、全国区のものは目にする機会も多い。しかし、神奈川メインはなかなかお目にかかれないので、ひかれたのだ。より身近に、ニュースを、歴史を感じることができるはず。
実際、年代順に県内を中心にしたニュースが並び、楽しく観ることができた。しかも、ここが歴史ある建物の中という点も価値がある。

ただ困ったことが一つあった。企画展のフロアに足を踏み入れた途端、奥からイビキが聞こえてきたのだ。
おいおい、わざわざ入館料500円を払って寝ている輩がいるのか…、いったいどんな人物なんだろうと思いつつ足を進めていくと、なんとそのイビキの主は係員のおじいさんであった。奥の角、暗い所で椅子に腰掛け、頭を垂れている。

近くまで進んで咳払いをすると、イビキは止まり顔を上げた。あぁ、よかった。これで安心(笑)。
ところが、直後に再びイビキが始まったぞ。あれ、こちらの存在に気づいたはずなのになぁ。
こっちも面白くなってきて、わざわざ音を立ててみたりする。
すると、また顔を上げる。だが、すぐまた寝る。
眠くて眠くて、わしゃもうどーにもならんでのう…顔にはそう書いてあった。こりゃ笑える。
そしてこのおじいさん、遂には足を組んで、腕も組んで、下を向いて、完全に寝る体制に入ってしまったのである(笑)。
もちろんイビキは、持ち場のローテーションが替わるまで、しばらく続いていた。

見たところ、シルバー人材センターあたりからの派遣のようだ。まあ、いいんですけどね、平日と言うこともあってそれほどお客さんもいないし。
ただイビキはねぇ。けっこう強烈なので、気になって気になって、なにもかも全部もっていかれる(笑)。
かながわの記憶は、イビキの記憶として刻まれることになってしまった。

上の写真は、新聞博物館内の喫茶店。ネーミングも雰囲気もなかなか。


こちらはエントランス。素晴らしいシンメトリーだ。

山形戦はドローかぁ。僕がバスツアーで参加すると全敗なので、行かないでよかったと改めて思う(笑)。

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